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2016年6月6日月曜日

ファーストペンギンからわかりやすく学ぶマーケティング(コトラーの競争地位戦略)


こんにちは、ヒデヨシです。


「経済」とか「マーケティング」って難しいですよね。ニュースでは何となく聞きますが、うーん、頭になかなか入ってきません。


「コトラーの競争地位戦略」? こんなのなんてもってのほか


・・・ですが、これのわかりやすいたとえ話、ありました。(というかつくりました!)全く知識のない人でも一通り理解することができます!その際、以下の本を参考にしました。


『当たり前だけどなかなかできない 33歳からのルール』(小倉広 著、明日香出版)は30歳を越えた中堅として働く人のための決断を後押ししてくれる頼もしい一冊です。



本書は30代で後悔しないために「生き方」「仕事」「人付き合い」「家族」「金」など、全10のカテゴリー、合計100の私たちがなかなか実践できていないルールを紹介してくれています。





実はこれ、経済本ではありません。しかし、この中に出て来る「ファーストペンギン」のたとえ話がとてもわかりやすく、私が「コトラーの競争地位戦略」とつなげて学ぶことができましたので今回紹介させていただきます。


ペンギンと、マーケティング用語がどう結びつくのか、楽しみに読んでみてください。




ファースト・ペンギンとは



南極の氷を覆いつくす無数のペンギンたち。彼らは氷の縁から海へ飛び込もうか逡巡している。なぜならば目の前の海には美味しい餌となる魚だけでなく、自分の命を狙うシャチや鮫などがうようよとしているかもしれないからだ。右往左往するペンギンたち。しかしある時に勇気ある一匹のペンギンが意を決してドボン!と海に飛び込む。それがファースト・ペンギンだ。(P.60-61)


ファースト・ペンギンは非常に勇気がいります。危険を顧みず一番最初に海に飛び込みます。成功すれば多くの魚を手に入れることができるでしょうが、失敗すれば死。まさに「ハイリスク・ハイリターン」です。


他のペンギンも続こうとしますが、少し考えています。


彼(ファーストペンギン)は先行者利益として思う存分魚を食らうことができるかもしれない。しかし、逆にシャチの餌になってしまうかもしれない。他のペンギンは彼のことをじっと見守る。1秒、2秒・・・どうやら大丈夫そうだぞ。それ! 飛び込め! ドボン! ドボン! ドボン!(P.61)


以降のペンギンたちは安全であることがわかると一斉に飛び込みます。ペンギンのえさ取りはこのように犠牲を顧みない勇敢なペンギンによって成り立っているのです。




ペンギンからわかりやすく学ぶコトラーの競争地位戦略



「競争地位戦略」なんて、すごく難しい話のように聞こえますが、今回のペンギンたちの話とあわせると非常にわかりやすくなるので安心してください。


今回のペンギンたちの動きはマーケティングの世界ではフィリップ・コトラーの競争地位戦略に似ています。(詳しくはこちらを参照ください。)


まず、コトラーの競争地位戦略は「リーダー」「チャレンジャー」「フォロワー」「ニッチャー」の4つからなります。簡単には以下のようなものです。


リーダー   :マーケットを開拓・拡大

チャレンジャー:リーダーを追いシェア拡大狙い

フォロワー  :作戦を練って高利益ねらい


ニッチャー  :特異な分野で独自の地位を確立



さらにペンギンのたとえ話に当てはめると、以下のようになります。


「リーダー」はまず初めに飛び込んだファーストペンギンです。リスクは高いですがマーケットを開拓してシェア拡大(餌の魚を大量にゲット)のリターンもあり非常に有利です。


「チャレンジャー」は、ファーストペンギン(リーダー)のあとに状態を見てから飛び込んだペンギンです。危険がないことを察知してからマーケットに参入。少しあとから魚を奪いにかかります。リーダーと同じやり方だと勝てないので別の方法で魚をとります。


「フォロワー」のペンギンは作戦を練って、ある程度魚取のしくみができあがってから楽に魚を捕まえようとします。逃げるのに疲れた魚をあとからゲットするなど戦略を考えています。


「ニッチャー」のペンギンは上3つとは異なり、少量でもいいから独自に見つけたマイナーな魚をゲットしにかかります。


私たちの市場競争は簡単に言えば、ペンギンたちのように、リーダーが飛び込み、チャレンジャーが後を追い、フォロワーは戦略を練り、ニッチャーはおいしい穴を探すという4種類のペンギンが存在している構造になっています。


いかがでしょうか。難しそうなマーケティング用語ですが、ペンギンのたとえ話にすると非常にわかりやすくなりますね。


これを知っておくことで、経済新聞などで「有名企業があの分野に新規参入!」などの記事の意味が分かるようになり、経済のしくみもわかるようになり、経済ニュースを楽しめるようになります。


たとえ話は難しいものでも知っている事柄でたとえることで、分かりやすく理解をサポートしてくれます。


教育者の方は積極的にたとえ話を導入していただき、学生や一般人の好奇心を促して学習意欲を向上させてくださると、勉強が楽しくなりますので、是非よろしくお願いいたします。



まとめ


・コトラーの競争地位戦略はペンギンでたとえよう

・「リーダー」「チャレンジャー」「フォロワー」「ニッチャー」がいる


・難しいものはたとえ話でわかりやすくしよう





おわりに


本書は大学卒業後10年目となる33歳の男性に向けて書かれています。30代というと、仕事では責任ある役務を任されたり、結婚して子どもができて父親としても責任が出てきてという時期です。


そんなとき、人生について迷うこともありますが、本書の「生き方」「仕事」「キャリア」「習慣」「上司・部下」「人づきあい」「家族」「衣食住」「遊び」「金」の10項目のルールから必要な部分を読んでいただき、心得を学んでみてください。


私は特に「上司・部下」のつきあい方で少し緩かった自分を反省させることができました。会社で中堅となる意味でも、上司と後輩へのつきあい方も学ぶことができ、本書は参考になる一冊でした。


33歳は大学卒業後、働き出してから10年目という節目にいろいろ考えることも増え、いくつもの岐路に直面します。一度きりの自分の人生、後悔ない決断をしましょう。





以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。

ヒデヨシ


Photo by Antarctica Bound/flickr

(参考)
・マーケティングwiki〜マーケティング用語集〜『競争地位戦略』頁


【たとえ話が上手くなるサイト】
PARABLE ANTENNA 


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