『思考の整理学』たとえ話シリーズリンク集はこちら
こんにちは、たとえ話ブロガーのヒデヨシ(@hideyoshiy)です。
『思考の整理学』(外山滋比古 著、筑摩書房)は1986年に第一刷が発行され、刊行30年経った2016現在、200万部を超える大ベストセラー本で時代を超えたバイブルとして今も多くの人から愛されている一冊です。
本書には数えきれないほどのたとえ話が使われています。
それぞれが学び深いものばかりであるため、たとえ話が上手くなるブログとして「思考の整理学のたとえ話」をシリーズ化することにしました。
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今回は本書より、「ころがる石はコケをつけない」というたとえ話を紹介します。
ころがる石はコケをつけない
本書に出て来る「ころがる石はコケをつけない」とは、日本のことわざでは「転石苔を生ぜず」といいます。
意味は、
・職業や住居を転々としている人は大成できない
・活発に活動している人は時代に取り残されない
の2通りがあります。日本では前者のネガティブなイメージのことわざとして使われることが多いようです。
イギリスとアメリカでは意味が違う
もともとはイギリス発祥のことわざです。
A Rolling stone has no moss.
「ころがる石はコケをつけない」
イギリスでは日本と同じように、一カ所に留まった方が賢いといった解釈に使われます。
一方、アメリカでは転職が一般的なように、一カ所に留まることよりも転々と動いた方が賢いという解釈になります。これは、アメリカンドリームを掴まんとする貪欲な気質が人々にあるためでしょう。
一つのことわざでも、文化の違いによって解釈がことなるというのは面白いですね。
あなたはコケの生えた石?転がる石?
日本ももう少し転がる石になった方がいいと感じます。
少子化問題、高齢化問題、年金問題など、日本は多くの問題を抱えています。その問題を若い世代が担う形になり、こどもたちは苦しむばかりです。
たとえば社会人なら、今いる会社も社会状勢の変化によって急にリストラされるかもしれません。そんなときは結局自分(石)しか頼れません。
しかし、社内でしか通用しないスキルをもっていたのでは、その会社以外では何の価値も生み出せません。
そうなったら、どうなるのでしょう。コケがへばりついて身動きがとれなくなった状況では新しいことに踏み出すことが難しくなってしまいます。
転がる石であれ!
変化の早い現代では、転がる石であるべきです。
転がる石になるとは、「環境を変える」ということです。
能動的に転がっていれば、色んな環境、色んな組織、色んな人とふれあうことができ、自分の価値観を広げることができます。
転がることでどんどん角がとれて丸みを帯びるほど、転がりやすくなります。つまり、様々な場面で使えるスキルが身に付いてくるということです。
海外留学、大学中退、転職、起業など、自分の決断で決めて転がることは能動的で自分の自信になります。
なあなあと受け身で今を妥協して生きる方が危険です。
そうならないためにも、転がる石になることを意識しましょう。意識するだけではだめですね。行動しましょう。
周りの意見を聞くのも時には必要ですが、大切なのは自分が納得できるかどうかです。
納得と覚悟があれば、どんな選択をしても後悔なく前向きに転がることができます。
迷っていると、その時間がもったいないです。
もし迷いごとや悩みごとがあるなら行動してから考えてみてることをおすすめします。
わたしも行動してから考えるようにしています。とりあえず新しいコミュニティに入って自分の環境を変えたり、とりあえず周りに目標をコミットしたり。
とりあえず行動してみると、不安や悩みは案外些細なものだったんだなと思うはずです。
後悔しない人生を送るために、自分の人生のために、転がる石になりましょう。
まとめ
・「転がる石はコケをつけない」には2通りの解釈がある
・自分だけになったとき、一人で生きていけるか問いかけてみよう
・転がる石になって環境を変えて、スキルアップをしていこう
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ヒデヨシ
Photo by Juan Antonio Capó Alonso / flickr
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