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2016年7月1日金曜日

人は花を見て枝葉をみない。結果もリソースも重視すべき現代|思考の整理学のたとえ話


『思考の整理学』たとえ話シリーズリンク集はこちら


こんにちは、ヒデヨシです。

『思考の整理学』(外山滋比古 著、筑摩書房)は1986年に第一刷が発行され、刊行30年経った2016現在、200万部を超える大ベストセラー本で時代を超えたバイブルとして今も多くの人から愛されている一冊です。



本書には数えきれないほどのたとえ話が使われています。

それぞれが学び深いものばかりであるため、たとえ話が上手くなるブログとして「思考の整理学のたとえ話」をシリーズ化することにしました。

(『思考の整理学』たとえ話シリーズリンク集はこちら

今回は本書より、「人は花を見て枝葉を見ない」というたとえ話を紹介します。



人は花を見て枝葉を見ない



お花見といえば桜。夜桜なんて妖艶で美しいですよね。

花はきれいですが、私たちは花見では枝葉には目を向けません。


われわれは、花を見て、枝葉を見ない。かりに枝葉は見ても、幹には目を向けない。まして根のことは考えようともしない。とかく花という結果のみに目をうばわれて、根幹に思い及ばない。
(P.14)


著者はこの「人が花にのみ注目する様」を、以下のように知識とかけ合わせてたとえています。


知識も人間という木の咲かせた花である。美しいからといって花だけを切ってきて、花瓶にさしておいても、すぐ散ってしまう。花が自分のものになったのではないことはこれひとつみてもわかる。
(P.14)


現代では、わたしたちの欲しい情報はすぐに手に入ってしまいます。そしてその結果のみを重視し、結果のリソースにはあまり関心をもちません。

たとえば数学の勉強だったら公式を丸暗記したり、歴史の勉強だったら年号を丸暗記することが「花を切って花瓶にさす」ことになります。

他にも、インターネットで調べた情報や人からの口コミを鵜呑みにするのも同じように「花を切って花瓶にさす」行為です。

それらは結果だけを得た切り花、ただの記憶・情報です。

花は切ってきた瞬間から枯れ始めてしまいます。

それと同じように人間の記憶も覚えた瞬間から忘れ始めます。

それでは本当の意味で知識を得たと言うことはできません。



「根」の部分に重点を置く



根のことを考えるべきだった。それを怠っては自前の花を咲かすことは不可能である。
(P.14)


知識の根本の部分まで理解することで、自分の根としての知識が手に入ります。

数学ならどのような経緯でその公式ができあがったかを学べば、その公式を忘れてしまっても自分で導くことができます。

歴史の年号を忘れても、どのような経緯で戦が起こり、歴史が動いたのかを学べば、時代の流れから年号を導くことができます。

プロセスがあるから結果がある。

このプロセスの部分を「根、幹、枝葉」にたとえることができます。

根で吸収した必要な養分(情報)を幹を通して枝葉に伝え、最後に結果として花(知識)になります。



情報の「根」を調べて知識にする



情報が氾濫している現代では、プロセスより先に知りたい結果が手に入ってしまいます。

情報を手に入れたら、その根であるリソースの部分をまず調べてみましょう。

ただでさえその花(情報)が「生花」か「造花」か見分けがつきにくい時代です。

1次情報までたどった情報なら信憑性があります。その情報を根で吸収し、自分の中で解釈することで花として、自分の知識とすることができます。そしてその検索能力も私たちには必要とされています。

現代では「結果」を知ってから「プロセス」を調べる流れになるのは必然ですが、意識してリソースを調べるようにすればしっかりとした知識として自分の中に根付くでしょう。

一次情報までさかのぼるのはかなり手間がかかります。ですがその手間が知識を確固たるものにしてくれます。

手間を惜しまず、情報が氾濫する世の中から、信用できる知識を手に入れましょう。


まとめ



・情報だけでは「花を切って花瓶にさす」ようなもので、すぐ忘れてしまう

・現代では「結果」が先、「プロセス」は後から手に入る時代

・1次情報を調べるクセをつけて確固とした知識を手に入れよう



以上、最後まで読んでくださりあいがとうございました。

ヒデヨシ


Photo by 佶子 熊/flickr





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