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2016年6月11日土曜日

明石家さんま式、お笑いを伝える7つのコツがたとえ話に使える!


こんにちは、ヒデヨシです。

明石家さんまさんといえば何本もの長寿番組をもつ超有名お笑いエンターテイナーですね。

書籍『新さんまさん論/なぜ人を飽きさせずに売れ続けるのか』(伊敷豊 著、こう書房)は、著者が明石家さんまさんを好きすぎて、本業であるマーケティングコンサルタント視点から、なぜ売れ続けることができるのかを綴った面白い一冊です。




さんまさんは、たしかにお笑い芸人ですが、さんまさんの能力を分析すると、さんまさんの優れたプロデュース能力が明らかになります。(中略)さんまさんはなぜプロデューサーとしての能力が高いのかというと、答えは簡単です。琴線が読めるからです。
(はじめに より)

琴線(きんせん)とは、心の奥底にある心情のことです。つまり、相手の気持ちを読む能力のことです。相手の心を察する能力があるから予想外の突っ込みを入れたり、ボケをしたりできるわけですね。

本書では明石家さんまさんのお笑いに関する人を飽きさせずに売れ続ける戦略を、様々な番組や番組内で作り上げたスターを通して分析しています。

今回は本書の第7章「「テレビに映る自分が正しい」俯瞰する力<ブランド戦略センス>」
より、明石家さんまさんが意識しているという笑いを伝える7つのコツを学びます。

話は伝え方次第で面白くもつまらなくもなります。

たとえ話だけでなく、人に伝える際に非常に有効なので、是非覚えておきましょう。



明石家さんま式、笑いを伝える7つのコツがたとえ話に使える!



マーケティングコンサルタントの著者が分析した、相手に笑いを伝えるコツは以下の7つです。

01:素早くツッコむ
02:声のトーンを使い分ける
03:オーバーリアクションをする
04:何事もポジティブに捉える
05:自分を好きになれる
06:相手と同じ目線になれる
07:明るい話題を話す

それぞれ詳しく見ていきましょう。



01:素早くツッコむ


さんまさんは、あるTV番組で「コンマ何秒で、お客さん(視聴者)より先に突っ込むことが突っ込むことだ」と言っていました。ポイントは、コンマ何秒で突っ込むのかというだけでなく、視聴者、お客さんがどう思うのかということを常に想像する能力があるのかどうかです。
(P.168)

さんまさんは突っ込みが面白い、そして早いですよね。頭の回転の早さもありますが、先に紹介した琴線を読んでいるところはさすがベテランです。

これは経験がないと難しいので、相手の発言に対してまずは瞬発力でコメントを発してみましょう。これだけで相手に自分の意見を伝える瞬発力を鍛えることができます。



02:声のトーンを使い分ける


役者さんも芸人さんも声を張ります。声を張ることにより声が会場の隅々まで通ります。セリフが観客に届かなければ話になりません。(中略)声のトーンを上げ、印象を軽くすることにより、聴く側もノリノリになっていくのです。
(P.170-171)

声のトーンは非常に重要です。メラビアンの法則によると、人の行動に影響を与える情報は、話の内容が7%、口調や話の早さが38%、見た目が55%とされています。(参考:Wikipedia『メラビアンの法則』頁)

声のトーンを高くすることで、リアクションも大きく明るくなり、場を盛り上げることができます。

反対に声のトーンを低くすることで、重要である、真剣であるといった印象をつくり、話に集中させることができます。

話の流れを読んで声のトーンを使い分けてみましょう。



03:オーバーリアクションをする


オーバーリアクションをすることで、話が盛り上がり軽いノリになっていくのです。驚き方も「どっひゃー」「わぁー」と漫画の吹き出しに使えるような言葉を良いながら、リアクションはオーバーすぎます。(中略)さんまさんの引き笑い「ハァー」は有名ですが、ウケて笑うときもテーブルを指差し棒で何度も何度も叩きます。その叩き方も体を上下に揺らしながら。外人顔負けのリアクションですが、顔の表情も軽い男を演出するために欠かせません。
(P.174)

先ほど紹介したメラビアンの法則の半分以上を占める「見た目」もフルに活用しています。オーバーリアクションをすることで声のトーンが高く大きくなる相乗効果もあります。

また、話をしている側の人は話がウケているという印象を持ってもらえるため、気持ちよくなってくれます。リアクションがあるとほっとしますのでより親密度も増します。

もちろん表情も非常に大事な要素です。目を丸く見開いたり、瞬きを多くしてみたり、意識的にできるようになれば、コミュニケーションの主導権を握れるようになるでしょう。



04:何事もポジティブに捉える


“ 私たちは本能的に、間違うことを誰しもヨシとしない、認めようとしないものです。(中略)心理学的には、公衆の面前で間違い、失敗したり、醜態をさらすことで、親近感が醸成できると言います。恥をかくわけですが、開き直ると案外心も楽になるのです。
(P175-176)

人前で醜態をさらしたら誰だって恥ずかしいです。とても難しいことですが、恥ずかしさを受け入れることで心はとても楽になります。

何事もポジティブに捉えられるように日頃から心をつくるようにしてみましょう。そうすることで恥ずかしさは逆にネタにできたりと強力な武器になります。

参考記事

プレゼンで失敗談を話すと観客のハートをキャッチできる理由



05:自分を好きになれる


さんまさんは自分大好き。自他とも認めることです。(中略)ただ、ナルシスト、自分好きでもドン引きされないように工夫はしています。自分をかっこいいと強調しないことです。
(P176-177)

自分を好きになること、肯定的に受け止めることは大切です。なぜなら、自分の発言に自信をもてるようになるからです。自分に否定的だと、意見を発することが怖くなってしまいます。

特に日ごろ無意識に「すみません」と言ってしまう人は、無意識に自分に劣等感を持ってしまっているかもしれません。

自己肯定感をもって、自分を好きになれば、発言にも自信が持てるようになります。

「私は強い」というパワーポーズで実際に自信が生まれます。騙されたと思って、鏡の前でパワーポーズをしてみるのも一つの手段です。

参考記事

自己肯定感を高める!五体不満足の乙武さんは「ドラゴン」



06:相手と同じ目線になる


おバカキャラと同じ土俵に立ち、おバカキャラの目線で話をすることができます。軽いノリの話でもどんどん乗っていきます。そうすると同じ世代からも共感されるのです。
(P.178)

相手と目線を合わせる、これはとても重要です。価値観が異なる相手とコミュニケーションをする時にお互いが別の土俵で話をしても相互理解ができません。

相手の目線に立つためには、相手の性別、年齢層、専門性、好きなものなどを知ることで同じ土俵に近づくことができます。

そうすることで話に共感し合うこともできます。相手の立場に立って、共感できるような話題を出してみましょう。



07:明るい話題を話す


さんまさんの天敵は感動ネタです。(中略)感動ネタをひろえば、他のゲストもそのようなネタを持ちこんでしまう。そうなると雰囲気が重たくなるのは明らか。「日本一軽い男」の個性が死んじゃうのです。
(P.178)

もちろん、一般的な会話で感動ネタをバッサリ切る必要はありません。何事もTPOです。

ただ、ネガティブな発言は絶対にしてはいけません。ネガティブな発言は他の人を不快にしてしまいます。

明るい話題をすると人は盛り上がり、さらに明るい話が出てきて盛り上がり、のように良いスパイラルができます。

場の空気を読んで、少し重たくなったら勢いで会話を別方向に持っていくことも時には必要です。スマイルで明るい話をしましょう。




以上が、明石家さんま式、笑いを伝える7つのコツです。改めて確認しましょう。

01:素早くツッコむ
02:声のトーンを使い分ける
03:オーバーリアクションをする
04:何事もポジティブに捉える
05:自分を好きになれる
06:相手と同じ目線になれる
07:明るい話題を話す

これらを意識してコミュニケーションを図ると、円滑なコミュニケーションができるようになります。慣れてくると笑いもとれるようになるでしょう。

是非普段の生活の中で意識してみてください。



たとえ話を伝えるときの活用法まとめ



この「明石家さんま式、笑いを伝える7つのコツ」をたとえ話に応用するとどうなるでしょうか。

まず、たとえ話が上手くなる大きな要素は以下の2つ。
  • イメージ化がしやすいこと
  • 共感できること
今回の7つのコツの中では「06:相手と同じ目線になれる」を意識することが最も大切となりますのでこれだけは是非おさえておきましょう。

たとえ話を伝えるときの7つのコツの活用法を以下に改めてまとめました。



01:素早くツッコむ

たとえ話をいう瞬発力を養うことができます。たとえ話にも鮮度があり、直近の人の発言を利用して「さっきの◯◯(人の名前)か!」などツッコんだりからかったりすると、その場の話題が膨らみます。



02:声のトーンを使い分ける
03:オーバーリアクションをする

伝え方次第で言葉の印象は変わります。たとえ話を伝えるとき、「間」をつくって注目させたり、ジェスチャーを混ぜつつ伝えることで相手が分かりやすく印象的に伝えることができます。



04:何事もポジティブに捉える
05:自分を好きになれる

何事もネタに変えることができるので、たとえ話の引き出しが増えます。また、発言に自信が持てるようになるため、色々なたとえ話を発言してチャレンジすることができます。



06:相手と同じ目線になれる
07:明るい話題を話す

相手の立場に立って物事を考えることはたとえ話をつくる上で最も大切です。相手が普段何に興味があるのか、何に共感してくれるのかを考えるクセをつければよいコミュニケーションができるようになります。



今回の「明石家さんま式、笑いを伝える7つのコツ」は、たとえ話の伝え方をメインとしたテクニックです。

冒頭に紹介した琴線を読むテクニックもあわせて活用して、コミュニケーション上手、たとえ話上手になりましょう!



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。

ヒデヨシ





【たとえ話が上手くなるサイト】
PARABLE ANTENNA 


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