本田宗一郎、松下幸之助、スティーブ・ジョブズなど、世界を変えた偉人たち。彼らは世界的な成功を納め、社会に多くの貢献をしました。
歴史的偉人たちの偉業はプレゼンや授業やセミナーなどで引き合いに出すことも多く、たとえ話として聞いたことがある人も多いでしょう。
ベストセラー『夢をかなえるゾウ』（水野敬也 著、飛鳥新社）にも数多くの偉人が紹介されています。本書は神様であるゾウが成功（ゴール）に導くための教訓を説いてくれるコミカルなストーリーの本です。
教訓は30ほどあり、1教訓に1人以上の偉人を引き合いにだして、その教訓がどのような意味をもつのか説明しています。
今回は、本書で紹介されている偉人30名の名前と何を成し遂げたのかをシンプルにまとめました。
過去の偉人の話をすることは相手を説得する際に効果的です。プレゼンなど人に伝える立場で、偉人をたとえ話として引き合いに出したいとき、ネタを探し出すサポートとして本記事をご活用ください。
世界の偉人から学ぶ教訓のたとえ話まとめ
・自分を支えてくれる道具を大切にしている偉人
イチロー（メジャーリーガー）
「神聖な商売道具（グラブ）を粗末に扱うことはできない」と一人遅くまで磨いていた。
・慈善活動をしている偉人
ジョン・ロックフェラー（スタンダード・オイル社創設者、石油王）
若い頃から収入の1割を寄付していた。
・安い電化製品をつくった偉人
松下幸之助（松下電気創設者）
「世の中から貧困を無くす」と本気で事業に取り組んでいた。
・健康に気を使う偉人
釈迦（仏教の開祖者）
「一切ノ疾病ハ宿食ヲ本トス」：食べ過ぎ（宿食）が病気の原因になると説いた。
・人が気づかない欲を見つける偉人
ヘンリー・フォード（フォード・モーター創設者）
「もし私がお客さんに何が欲しいかとたずねたら、彼らは、もっと速く走れる馬（自動車ではなく）を、と答えていただろう」
スティーブ・ジョブズ（アップル創設者）
「多くの場合、人は見せてもらうまで何が欲しいかわからないものだ」
・ユーモアのある偉人
ハーブ・ケレハー（サウスウエスト航空創設者）
ライバルの航空会社との広告のもめ合いを腕相撲で決着つける（玉砕した）。
・人がやりたがらないことを進んでやる偉人
松下幸之助（松下電器創設者）
朝誰よりも早く出社してトイレ掃除する。
本田宗一郎（ホンダ創設者）
工場のトイレをあえて中央において、美化に努めた。
・自分の時間を捻出して夢をかなえた偉人
スティーブン・キング（小説家、代表作「スタンド・バイ・ミー」）
仕事の合間や週末など執筆活動にあけくれて夢である小説家となる。
・努力を努力と思わない偉人
手塚治虫（漫画家）
死ぬ間際も大好きな漫画を書き続ける。努力とは苦しんでするものではなく、好きなことや楽しいことを自発的に続けている状態。
・失うことで大きな成功を得た偉人
カーネル・サンダース（KFC創設者）
長年経営したカフェを閉店したことによって「フランチャイズ」の仕組みに気づきビジネスを拡大させた。
・名言の引用が上手い偉人
エイブラハム・リンカーン（元アメリカ大統領）
読書好きで「人民の、人民による、人民のための政治」のフレーズは、とある牧師の演説集から借用した。
福沢諭吉（慶應義塾大学設立 他）
「天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず」はアメリカ独立宣言からの意訳（説）。
・服装を大切にする偉人
ナポレオン・ボナパルト（革命家、政治家）
「人はその制服の通りの人間になる」と、心理学のユニフォーム効果を利用している。
ココ・シャネル（シャネル創設者）
コルセットやドレスをなくし、カジュアルなスーツやパンツなどを女性の服装として取り入れ、女性の社会進出を促した。
・自分の長所を活かした偉人
マイケル・ジョーダン（バスケットーボールプレーヤー）
得意のバスケから野球に一時転向。野球は不向きと悟りバスケに戻り、ブルズを優勝に導く。
・欠点のおかげで別の長所が伸びた偉人
リチャード・ブランソン（ヴァージン・グループ創設者）
生まれつきの難読症で読むことは苦手だが、そのおかげでイマジネーションが膨らみビジネスを拡大できた。長所は欠点に支えられている。
・人生楽しく生きている偉人
ノエル・ゴディン（パイ投げスナイパー）
有名人にパイを投げるのを生き甲斐としている。マイクロソフト設立者のビル・ゲイツにもパイをぶつけており、夢（次のパイ投げ）をワクワクしながら計画する。
・超ポジティブ思考な偉人
トーマス・エジソン（発明家）
何千という失敗を重ねているが、「この失敗が分かったからまた一つ成功に近づいた。だから成功なんだ」とポジティブに捉える天才。
・話術と愛嬌のある偉人
シェイクスピア（劇作家、詩人）
口がうまく、愛嬌もあるため多くの人から支援してもらい、数々の舞台を成功させた。
・綿密な準備を欠かさない偉人
チャールズ・リンドバーグ（パイロット）
綿密な準備により、人類初ニューヨークからパリまでの大西洋単独無着陸飛行を成功させる。
・優先順位を最も理解している偉人
ロベルト・ゴイズエタ（コカコーラ社長）
世界的投資家で大株主のウォーレン・バフェットに毎日欠かさず電話で報告をしていた。
・人の自尊心を満たせる偉人
アンドリュー・カーネギー（カーネギー鉄鋼会社設立者、鉄鋼王）
幼少期のウサギに餌集めしてくれた友人の名前をつける、吸収合併した会社でも相手の名前を残すなど、人の自尊心を尊重し満たすことを知っていた。
・人のマネをするのが上手な偉人
サム・ウォルトン（ウォルマート創設者）
自分の店よりもライバル店にいた時間の方が長かったと言われるほど研究熱心。「自分がやったことの大半は他人の模倣だ」と言い残している。
・好きなことに夢中になる偉人
ダーウィン（自然科学者）
小学生気分でワクワク好きなことに集中する天才。ワクワクすることをそのまま仕事として続けることができる。
・神頼みを信じる偉人
タイガー・ウッズ（プロゴルファー）
ここ一番で余裕を持ったり集中力を発揮したいとき、信仰心に意味があることを知っている。
・色々な角度から物事をみれる偉人
アルバート・セント・ジョルジ（科学者、ビタミンC発見者）
同じことを別の視点から見て考える天才。「発見とは、皆と同じものを見て誰も思いつかないようなものを考えることだ。」
・人間的あたたかさをもった偉人
イワン・ツルゲーネフ（小説家）
ホームレスの物乞いに対して、あいにく金銭を持ち合わせておらず、代わりに握手した。ホームレスは同じ人として見てもらえたことに大きく感動する。
・言葉にオーラを持った偉人
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア（牧師）
「I Have A Dream」の有名なセリフで黒人の人種差別について演説した。
・考えるより応募（行動）する偉人
エステル・ゴランタン（女優）
考える前にオーディションに応募したことで合格し女優としての成功をつかんだ。行動することにこそ意味がある。
（紹介している情報は全てリソースを調べましたが、たとえ話として利用する場合は、念のためご自身でも情報の信憑性をご確認ください。）
＊
本書は私たちの「怠け」による悪習慣をなくす教訓を紹介してくれます。たとえば、靴磨き、翌日の準備、大切な人にサプライズしてあげるなど。今回紹介した偉人のたとえ話を通して、分かりやすく自発的に行動したくなる文章力は読んでいて飽きません。
ベストセラーの自己啓発書ということもあり非常にためになります。（教訓を実践するかは読み手次第ですが。）
今の、未来の自分はこのままでいいのか、疑問を感じている方は一読をお薦めします。
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ヒデヨシ
【たとえ話が上手くなるサイト】
PARABLE ANTENNA
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