『思考の整理学』たとえ話シリーズリンク集はこちら
こんにちは、ヒデヨシ(@hideyoshiy)です。
『思考の整理学』(外山滋比古 著、筑摩書房)は1986年に第一刷が発行され、刊行30年経った2016現在、200万部を超える大ベストセラー本で時代を超えたバイブルとして今も多くの人から愛されている一冊です。
本書には数えきれないほどのたとえ話が使われています。
それぞれが学び深いものばかりであるため、たとえ話が上手くなるブログとして「思考の整理学のたとえ話」をシリーズ化することにしました。
(『思考の整理学』たとえ話シリーズリンク集はこちら)
今回は本書より、億劫な行動が楽になる「自転車のジャイロ効果」のたとえ話を紹介します。
始めるにはエネルギーがいる
何事も「始める」ことには結構なエネルギーがいりますよね。
なぜでしょうか。それは、人間には慣性の法則がはたらいているためです。慣性の法則とは、止まっていたら止まり続けていたい、動いていたら動き続けていたいという性質のことです。
止まっている状態から動くときには「動きたくない」という抵抗を超えた大きなエネルギーを必要とします。
だから何かを始めるのは億劫なんですね。
環境はいつまでも整わない
何かを行動しない、始めない言い訳をする人がいます。
「お金がないから」
「時間がないから」
「タイミングが悪いから」
こういった、行動する環境が整わない言い訳はやめた方が懸命です。
なぜなら環境は自分で整えるものだからです。
いつまで待っていても、望んだような理想の状態はやってきません。
まずは小さいことを始める
いい材料がない、構想がうまくまとまらないなど言い訳をして、論文を書き始めるのを先延ばしにする学生に対して、著者は「とにかく書いてごらんなさい」とアドバイスするのだそうです。
“ 頭の中で、あれこれ考えていても、いっこうに筋道が立たない。混沌としたままである。(中略)気軽に書いてみればいい。
(P.135)
私たちの生活でもそうですね。たとえば掃除。
どこから手をつけようか迷うかもしれませんが、まず、デスクの上の必要ない資料を1枚捨てる小さなことから始めるとよいでしょう。
作業をスタートさせると、中途半端にやめられないものです。
「あ、この資料も」「この手紙もいらないな」といった具合に作業は軌道に乗り止まらなくなります。
悩んでいるよりも行動してしまった方が早く物事が進むことは非常によくあります。
行動のジャイロ効果を狙おう
ジャイロ効果とは、モノが高速で回転しているほど安定する現象です。コマや自転車が身近な例ですね。
とにかくやってみて行動を勢いに乗せることを、著者は自転車のジャイロ効果のたとえ話で表現しています。
“ 全速力で走っている自転車は、すこしくらいの障害をものともしないで直進できる。ところがノロノロの自転車だと、石ころひとつで横転しかねない。速度が大きいほどジャイロスコープの指向性はしっかりする。
(P.137)
自転車はスピードに乗るほど安定しますね。これはジャイロ効果によるものです。勢いに乗ればあとはひたすらそのスピードを維持します。
うまく始めることができたなら、なるべく止まらずにそのまま動き続けた状態で作業しましょう。
慣性の法則が人間にはたらくなら、ジャイロ効果もはたらきます。
まず小さなことから始めてみて、がむしゃらに勢いに任せて行動すると、行動が安定してきて、いつのまにか欲しかった結果にたどりつくことができます。
何も考えずに勢いに任せることも時には必要なのです。
まとめ
・まずやってみる
・理想の環境はやってこない
・ジャイロ効果の勢いを利用して、行動力につなげよう
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ヒデヨシ
Photo by Francesco / flickr
『思考の整理学』たとえ話シリーズリンク集はこちら
【たとえ話が上手くなるサイト】
PARABLE ANTENNA
【おすすめの関連記事】
・『思考の整理学』たとえ話リンクまとめ
・先延ばし改善!すぐ行動できる「動きスイッチ」を押そう
・人生・ビジネスはバンジージャンプのようなもの
・これは斬新!優先順位をつけない直感仕事術とたとえ話のつくり方
・電車の乗り換えで人生は変わる!チャンスをつかむ為のたとえ話
・幸運の女神には前髪しか無い!チャンスをつかむ3つの習慣
・夢や憧れを実現させたいなら、自分を「赤ちゃん」でたとえよう
・アンパンマンのように、人に3つ投資しよう
たとえ話が上手くなるブログトップへ