『思考の整理学』たとえ話シリーズリンク集はこちら
こんにちは、ヒデヨシ(@hideyoshiy)です。
『思考の整理学』(外山滋比古 著、筑摩書房)は1986年に第一刷が発行され、刊行30年経った2016現在、200万部を超える大ベストセラー本で時代を超えたバイブルとして今も多くの人から愛されている一冊です。
本書には数えきれないほどのたとえ話が使われています。
それぞれが学び深いものばかりであるため、たとえ話が上手くなるブログとして「思考の整理学のたとえ話」をシリーズ化することにしました。
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今回は本書より、ただ知識を増やすだけではダメだという教訓を表した「知的マラソンレースの折り返し地点」のたとえ話を紹介します。
収穫逓減の法則
知識を得るために、本を読んだり、インターネットで調べたり、授業を受けたりしますね。しかし、知識を蓄積して行っても、そのうち頭の中が飽和して壁に突き当たってしまうと著者は言います。
“ 収穫逓減の法則、というのがある。一定の土地で農作物をつくるとき、それに投じられる資本と労力の増加につれて生産高は上がって行くが、ある限界に達すると、こんどは生産が伸びなくなって行く現象を支配する法則のことである。
似たことが知識の習得についても見られるように思われる。はじめは勉強すればするほど知識の量も増大して能率があがるが、かなり精通してくると、壁につき当たる。もう新しく学ぶべきことがそれほどなくなってくる。なによりもはじめのころのような好奇心が失われる。初心忘れるべからず、などと言うのは無理である。
(P.129)
経済学と知識の飽和を上手く合わせたたとえ話です。
これは、成長の止まった、いわゆるスランプ状態と言えます。
スランプを克服するには知的マラソンを折り返す
著者は「マラソンレースの折り返し」にたとえて、知識を整理する必要があると言います。
“ たとえて見れば、マラソンのレースのようなものである。前半は、スタート地点から遠くへ行けば行くほどよいが、後半は、逆に、スタート地点へ向かって走る。スタートのところにゴールがあるからだ。折り返し地点がある。そこをまわったら反対の方向を走る。折り返し点をまわらずに、まっすぐ走り続ければ、いつまでたってもゴールはない。
知的マラソンレースにおいても、折り返し点をまわらないで突っ走るランナーが少なくない。折り返し点以後では、ただ、知識を増やすだけではいけない。不要なものはどんどんすてる。
“ たとえて見れば、マラソンのレースのようなものである。前半は、スタート地点から遠くへ行けば行くほどよいが、後半は、逆に、スタート地点へ向かって走る。スタートのところにゴールがあるからだ。折り返し地点がある。そこをまわったら反対の方向を走る。折り返し点をまわらずに、まっすぐ走り続ければ、いつまでたってもゴールはない。
知的マラソンレースにおいても、折り返し点をまわらないで突っ走るランナーが少なくない。折り返し点以後では、ただ、知識を増やすだけではいけない。不要なものはどんどんすてる。
(P.130)
マラソンの折り返しまではスタートから遠ざかり距離を稼ぎ、折り返し以降はスタート(ゴール)地点へ近づいていきます。折り返さなければそのまま見当違いのところへ進むだけです。
これと同じように、知識も一定以上たまったらあえて減らすことを考えなくてはいけません。すなわち、知識の整理です。
知識を整理するためには「すてる」ことが不可欠だと著者はいいます。
何かを得るためには何かを捨てなくてはならない、トレードオフで世の中はできています。
知識を整理するために「すてる」と言いましたが、これは「適宜忘れる」ということです。
適宜忘れるなんてそんな器用なことできないと感じるかもしれませんが、難しいことではなく、日頃から思考を整理すればいいのです。
ただでさえ情報が氾濫している現代ですから、意識的に情報をとらないようにすることが大切です。
また、必要な知識を残して無駄なものを忘れる簡単な方法を紹介していますので、是非参考にしてみてください。
今まで蓄積した知識に関しては、物理的に「すてる」を実行すると良いと著者は言います。
つまり、蔵書を処分する、勉強した資料を処分する、パソコンに蓄積したデータを削除するなどです。
本や資料やデータを処分していくことで、必要なものだけが必然と残ります。
取捨選択をすることで、飽和状態だった部屋の中も頭の中もすっきりして、新しい思考を受け入れるキャパシティができます。
新しい思考を受け入れることは自身の成長につながりますね。
これにより思考のスランプを脱出することができます。
日頃からモノをためないクセをつけた方がよいでしょう。
物理的なモノの蓄積は思考の蓄積にもクセとして現れて、取捨選択ができなくなってしまいます。
必要のないものは手に入れない習慣を身につけて、身の回りをミニマイズしましょう。
思考も同様に情報を取捨選択して、必要以上に情報をとらないようにミニマイズしましょう。
・思考は一定以上蓄積すると飽和状態になる
・知的マラソンを折り返して、思考と身の回りを整理しよう
・ミニマイズを心がけてモノが蓄積しないクセをつけよう
これと同じように、知識も一定以上たまったらあえて減らすことを考えなくてはいけません。すなわち、知識の整理です。
知識を整理するためには「すてる」ことが不可欠だと著者はいいます。
「すてる」ことで知識のスランプを克服する
何かを得るためには何かを捨てなくてはならない、トレードオフで世の中はできています。
適宜忘れるなんてそんな器用なことできないと感じるかもしれませんが、難しいことではなく、日頃から思考を整理すればいいのです。
ただでさえ情報が氾濫している現代ですから、意識的に情報をとらないようにすることが大切です。
また、必要な知識を残して無駄なものを忘れる簡単な方法を紹介していますので、是非参考にしてみてください。
今まで蓄積した知識に関しては、物理的に「すてる」を実行すると良いと著者は言います。
つまり、蔵書を処分する、勉強した資料を処分する、パソコンに蓄積したデータを削除するなどです。
本や資料やデータを処分していくことで、必要なものだけが必然と残ります。
取捨選択をすることで、飽和状態だった部屋の中も頭の中もすっきりして、新しい思考を受け入れるキャパシティができます。
新しい思考を受け入れることは自身の成長につながりますね。
これにより思考のスランプを脱出することができます。
ミニマイズを心がけよう
日頃からモノをためないクセをつけた方がよいでしょう。
物理的なモノの蓄積は思考の蓄積にもクセとして現れて、取捨選択ができなくなってしまいます。
必要のないものは手に入れない習慣を身につけて、身の回りをミニマイズしましょう。
思考も同様に情報を取捨選択して、必要以上に情報をとらないようにミニマイズしましょう。
まとめ
・思考は一定以上蓄積すると飽和状態になる
・知的マラソンを折り返して、思考と身の回りを整理しよう
・ミニマイズを心がけてモノが蓄積しないクセをつけよう
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ヒデヨシ
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