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2015年1月19日月曜日

作曲は「悪魔との契約」!?世界的ミュージシャンstingからスランプ克服法を学ぶ|TED|Sting|スーパープレゼンテーション

photo credit: benzpics63 via photopin cc

こんにちは、ヒデヨシです。

あなたも一度はしたことがある創作活動。絵を描く、物語を書く、音楽を奏でるなど、何かをつくり出すとき、私たちは自分ならではのオリジナリティを作品に込めます。創作活動はとても強力な自己表現です。

世界的なミュージシャンであるSting(スティング)はそういった創作活動は実のところ「悪魔との契約」のようなものだとたとえています。悪魔との契約とはあまり穏やかではありませんが、実は誰もが創作活動をするときに必要なあることを上手く表現したものだったのです。

今回はスティングのTEDカンファレンスから、彼が作曲のスランプから脱したストーリーを通して、スランプの克服方法と創作活動を悪魔の契約とたとえた意味を学んでいきます。


スピーカー:Sting(スティング)

タイトル :How I started writing songs again「再び曲をつくり始められたわけ」




Stingというミュージシャン



スティングは世界的に人気のあるミュージシャンです。(とにかく渋くてカッコいい!将来はこんなカッコいいオッサンになりたいものです。)彼の曲は様々な映画にも使用されており、映画「レオン(1994年)」に使用された曲「Shape of my heart」は知っている方もいるのではないでしょうか。グラミー賞やゴールデングローブ賞も受賞している経歴をもつ彼はスーパースターと呼ぶにふさわしいミュージシャンです。

そんなスティングも常に満足できる曲を生み出してきたわけではありません。彼によると、数年もの長い期間に渡り納得のいく曲ができなくなってしまったのです。どんなに努力をしても満足いく成果が出ない、彼はスランプに陥ってしまったのです。



スランプの克服方法は、場所を変え、他人に注目すること



数々の名曲を生み出してはいても、人間のリソースには限りがあります。スランプに陥ってしまったスティングは過去を振り返り、自分の作品の中で特にできが良かった成功事例を見つめ直すことにしました。その結果、「自分について書いた曲」よりも「他人について書いた曲」の方がよい出来だったということに気がつきます。

彼は早速故郷にもどります。故郷の町や造船所の人と触れ合い、新しい人間関係、新しい視点、新しい表現を多くの人との交流から得て再び納得のいく曲を生み出すことができるようになりました。

自己の経験を通して内面をさらけ出すことは大切ですが、自分ばかり見ていては世界が広がりません。もしあなたが「これはスランプか!?」と感じたら、普段の場所から離れて、まったく違う土地で、新しい人とふれあってみましょう。

大切なのは別の土地で新しい人に出会うことです。

長期滞在ができないなら、日帰りとか1泊2日の旅行でもいいでしょう。道を聞いてみたり、写真を撮ってもらったり、お店でその土地について聞いてみたり、人と触れ合う方法はいくらでもあります。

そこで、その地域や人を好きになり、今度はこの人たちのことを表現してみようという発想に至ることができれば、あなたもスティングのようにスランプを克服できるでしょう。



創作活動は「悪魔との契約」



スティングは創作活動をファウストの「悪魔との契約のような行為」とたとえています。

悪魔との契約では魂と引き換えに奇跡的な力を得ますが、創作活動では自分の内面をさらけ出すことと引き換えに、注目される作品が完成します。

多くのミュージシャンは自分の恋愛や経験をさらけ出して曲をつくり、それに私たちが共感することで作品としての価値が生まれます。暴露本であれば、その内容がえげつないほど社会的な話題となります。twitterなどSNS上の発言により、良くも悪くも注目を集めることは言うまでも有りません。

作曲、執筆、発言などの自己表現・創作活動は自分をさらけ出した結晶であり、プライバシーはどこにもありません。他人が言いにくいことを言い、共感が得られた時に作品は私たちの記憶に強くとどまります。

自分のプライバシーを削って気持ちをさらけ出すほど注目される、まさに悪魔との契約のたとえにピッタリ。スティングの表現力に感銘を受けました。



まとめ



・スランプを克服したいなら、新しい土地で新しい人に出会おう

・自分をさらけ出すほど、人は注目する

・創作活動は「悪魔との契約」でたとえる




本ブログ記事の執筆も自分の言葉を世界中に公開するため、はじめは抵抗を感じていました。しかし、1人でも共感してくれる人がいればその言葉には価値が生まれます。その共感してくれる1人の為に自分をさらけ出すことが今では楽しく感じます。

どうやら私もいつの間にか悪魔と契約していたようです。



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。

ヒデヨシ


【たとえ話が上手くなるサイト】
PARABLE ANTENNA


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