こんにちは、ヒデヨシです。
先日、書籍『五体不満足』でも有名な乙武洋匡氏の講演を聴く機会がありました。いち早く会場入りしたこともあり、乙武さんの目の前3メートルの最前席から今後の生き方を見つめ直せる、価値あるお話を聴くことができました。
講演のテーマは「自己肯定感~自分を愛する力~」。良いこと悪いこと、自分のありのままを受け入れて本来持っている自分の良さに気づくための考え方です。今回は乙武さんの講演から自分に自信を持てるようになる考え方と行動について学んでいきます。
そして、実際に聞いてみました。
「あなたは自分をたとえると、何だと思いますか?」
twitterなどネット上ではいろいろ話題になっていますが、ネットでも見たことがない、乙武さんならではのカッコいいたとえが返ってきました。そんな乙武さんの上手いたとえ話も紹介します。
日本人は自分が嫌い?
今の日本人は自分のことを過小評価しすぎていると乙武さんは言います。ある調査で日米中韓の4カ国の高校生に「あなたは自分に価値があると思いますか?」という質問をしたところ、日本人は圧倒的最下位でした。この結果からも、日本人は自分に自信を持てていないことが伺えます。(『高校生の心と体の健康に関する調査(2011年3月)』より)
Q.あなたは自分に価値があると思いますか?
「まったくそうだ」と回答
米 57.2%
中 42.2%
韓 20.2%
日 7.5%
日本では謙遜を美徳とする文化が根強いのか、誰かから褒めてもらえた時に「そんなことないです」と遠慮してしまいがちです。他にも、ドアをあけてくれた人に「ありがとう」ではなく「すみません」と謝ってしまう人は無意識に自分を否定しているかもしれません。心当たりはありませんか?
日本では謙遜を美徳とする文化が根強いのか、誰かから褒めてもらえた時に「そんなことないです」と遠慮してしまいがちです。他にも、ドアをあけてくれた人に「ありがとう」ではなく「すみません」と謝ってしまう人は無意識に自分を否定しているかもしれません。心当たりはありませんか?
自信をつける3つのエッセンス
自信は私たちの生き方そのものを変えるほど大きな影響を与えてくれます。乙武さんは自身の人生経験から自己肯定感と自信を持つために必要な3つのエッセンスを教えてくれました。
1.他人と比べることをやめる
学校や社会など組織の中にいると、どうしても他人の目や他人からの評価が気になってしまいます。自分を良く見せようと個性を押し殺して仕事をするとそれがストレスになり、ライバルがいて自分があまり評価されなかったとなるとますます自信がなくなってしまいます。
他人が自分をどのように評価しているかは確かに大切ですが、それ以上に自分が自分のことをどう見ているかが自己肯定感を持つ上で重要になります。
自分はライバルと比べてダメだと感じるのは今日でやめましょう。ライバルにはライバルにしかできないこと、自分には自分にしかできないことがあるのですから、それを見つけ出して自分の強みととらえる方がずっと生産的です。
たとえばスポーツ選手は自分の得意分野に特化しています。他のスポーツが弱くても自分の得意とするスポーツで活躍できればよいと考えおり、その1つの強みが自分の自信につながるのです。
すべてがそこそこできるジェネラリストではなく、自分にしかできない1つのことに特化したスペシャリストを目指しましょう。
2.人と違うことを「選択」する
人がたくさんいる大通りを歩きたがるように、日本人は周りに流されやすいと乙武さんはたとえました。人が多くて周りについていけば安心するというのは集団心理として自然なことですが、自己肯定感と自信をつけるにはこれに逆らう必要があります。
自分に自信のある人は自分で何かを選択できる人です。周りの人があの店に入るから私も入ろう、周りの人が食べているから私も食べよう、というように「周りがそうだから」といって自分の選択を他人や周囲の判断に任せていると、自信をもって行動できなくなってしまいます。
今の時代は、批判を恐れず人と違う行動ができる人、いわば暗くて細い道を歩くことができる人が価値をつくり出せると乙武さんはさらにたとえます。
大通り横にある暗くて細い道なんて誰も入らなくて怖いかもしれませんが、実は目的地までの近道だったり、オシャレなバーがあるかもしれません。
3.行動した自分をほめてあげる
最も重要なことは、結果にかかわらず行動した自分をほめてあげることです。良い結果は純粋に自信となりますが、悪い結果で「失敗した」と感じるときこそ自分をほめてあげることが必要です。
行動しなければ何の結果も得られないし、得られない結果を変えることはできません。「失敗は成功のもと」ということわざのとおり、失敗から成功は生まれるのですから成功の材料を手に入れた自分を素直にほめてあげましょう。自己否定はNGです!
結局のところ、行動のすべてが成功につながっているということは失敗なんて無いんですよね。失敗の数だけ成功の材料が増えていくと考えていれば、失敗は辛いけれども怖くはなくなるでしょう。
乙武さんは結果よりもゴールへ向かう過程をとにかく重視していました。何もしないよりも行動することにこそ価値があるのです。
以上、3つのエッセンスをすぐに実践するのは難しいかもしれませんが、意識するだけで考え方や行動を変えることができます。人とは少し違う「価値」をもった乙武さんが教えてくれる自信の持ち方ですから間違いないでしょう。
人と違うことを恐れず、選択して、自分をほめて、少しずつ自己肯定感と自信を養っていきましょう。
五体不満足の乙武さんは自分を◯◯にたとえる
講演の終わりに質問タイムがあり、乙武さんに聞いてみました。
「あなたは自分をたとえると、何だと思いますか?」
動物にたとえると?モノにたとえると?とか表現を限定してしまうと自由な発想の妨げになるので、あえて「何だと思いますか?」と漠然とした質問をしたのですが、予想の斜め上の回答が返ってきました。(ネット上ではガンダムのジオングとかだるま先生とかこれもまた面白いたとえです。)
乙武さんから出てきた回答は、なんと「ドラゴン」でした。
Dragons/ Pat Cullen via flickr |
“ 一般的なイメージでも手足が短く自分の姿と重ねることができます。また、ドラゴン(辰)は十二支の中で唯一空想上のモノで他の干支とは異なる特殊な存在です。特殊な体と境遇ですが、ドラゴンのようにしなやかに力強く空を飛んでいきたい、世の中を変えていきたいという想いからドラゴンにたとえました。(本人談)
表現が洗練されていて、聞いていて「ほぉー!なるほど!」と感激しました。スポーツライターとして人への伝わりやすさを意識し、教育を変えたいという想いの両方を込めた乙武さんならではのたとえです。
改めて、乙武さんのドラゴンのたとえが優れている点をまとめると、
・乙武さんの手足が短いという体の特長を簡単にイメージ化できる
・普通の人と異なる特殊な境遇であることを、なじみ深い干支で表現している
・力強く空を飛んで世の中を変えていきたいという自分の想いも込めている
1つのことを多角的にとらえて複数の意味を持たせてしかもわかりやすいなんて、本当に勉強になります!ご回答くださり、本当にありがとうございました!
ちなみに乙武さんはご家族から「ミニチュアダックスフント」と言われてからかわれたことがあるのだそうです。手足が短かくてとことこ歩いている姿が似ているとのこと。こちらもイメージ化しやすくて面白い表現ですね!無邪気で笑顔絶えない優しいご家族なんだなとほんわかしました。
まとめ
・日本人は自分を否定しすぎている
・自信をつけるには、人と比べず、自分で選び、どんな結果でもほめてあげよう
・特殊な境遇と強い意志を伝えるときは「ドラゴン」でたとえよう!
講演の最後に乙武さんが強く伝えてくれたのは「人間、自己肯定感があれば何とかなる」ということ。
自分を好きになれば、どんな境遇の中でも自信をもって生きていくことができます。今回学んだことを素直に実践して、今まで気づかなかった自分の良さを発見していきましょう。
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ヒデヨシ
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以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ヒデヨシ
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