こちらの記事を執筆中、バスケットボールのフリースローについて調べていたら面白い研究を見つけました。『Nothing But Net: The Physics of Free-Throw Shooting|NC state univ』によると、アメリカ・ノースカロライナ州立大学の航空宇宙エンジニア2名がフリースローの3次元シミュレーションを行った結果、成功率を高めるいくつかの条件を見出したのだそうです。
今回は、航空宇宙エンジニアによるバスケットボールのフリースローのコツとフリースローが下手な選手のたとえ話を紹介します。
フリースローの成功率を上げるコツ
・バックスピンをかける
シュートするときに1秒間に3回転ほどのバックスピンをかけると、バックボードやリングにボールが当たった時リング内へ反射しやすくなるようです。
・リングの5センチ奥を狙う
リングの中央を狙おうとすると3%成功率が下がってしまうのだそうです。
・水平から52度の角度で撃ち出す
シュートの放物線の最も高い位置が、バックボードの上辺より5cm低くなるようにイメージすると良いとのことです。
・できるだけ高い位置からシュートを撃つ
自分の中で無理なくスムーズに撃てる一番高いポイントを探してみましょう。
いかがでしたか?何も意識せずフリースローするよりはいいかもしれませんね。フリースローの機会があったら是非思い出してみてください。
フリースローが下手な選手をたとえると?
論文では、フリースローが下手な選手としてShaquille Rashaun O'Neal(シャキール・オニール)とBen Camey Wallace(ベン・ウォーレス)を引き合いに出しています。
シャキール・オニールは超パワー型で、身長216cm、体重156kg。スピードも兼ねそろえており、圧倒的破壊力でシュートしにゴールに向かうだけでプレーヤーが吹っ飛ぶことから「黒いハリケーン」と呼ばれています。しかしフリースロー成功率は50%ほどのようです。
ベン・ウォーレスはパワーと高い身体能力を持ったディフェンダーです。身長206cm、体重110kg、ウィングスパン(腕の長さ)230cm、垂直跳び107cm。肉弾戦に強く、ブロックショットやスティールで活躍するセンターです。しかしフリースロー成功率は41.8%と低い数字。
Wikipediaでもフリースローが下手(苦手)と書かれていますので、フリースローが下手な選手としてたとえても問題なさそうです(と思っています)。
まとめ
・フリースローが下手な人はシャキール・オニール、ベン・ウォーレスでたとえよう
上で紹介したテクニックを使えばフリースローが下手な選手でも成功率60%を超すことができる!と自信を持って論文で主張しています。バスケットボールをする機会がある方は是非試してみてください。
ちなみに、フリースローが苦手な選手を意図的にファールして失点を防ぐ方法を「Hack-a-Shaq(ハック・ア・シャック)」「Hack-a-Ben(ハック・ア・ベン)」と言うのだそうです。普通に点数を決められるくらいなら、フリースローが下手なヤツにファールして失点を防ぐ、というもの。漫画『スラムダンク』でも登場している戦法です。
色々と問題視されている戦法ではありますが、プレーヤーの特徴をたとえて戦術化するというのも面白いですね。名前を使われた方は複雑な気持ちだと思いますが。
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ヒデヨシ
Photo by PAKUTASO
(参考・引用)
・Nothing But Net: The Physics of Free-Throw Shooting|NC state univ
・Wikipedia『シャキール・オニール』頁
・Wikipedia『ベン・ウォーレス』頁
・Wikipedia『ハック・ア・シャック』頁
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