こんにちは、ヒデヨシです。
ものは言いよう。まさしくその通りですね。
同じ意味でも伝え方一つで印象ががらっと変わります。「登山好き」を伝えるときは
「登山愛好家です。」
と言うよりも
「登山中毒です。」
と言った方がよりインパクトを与えることができます。
“ 「ものは言いよう」と昔からよく言ったもので、世の中は、言い方次第で価値観が180度反転したり、覚えづらいことを一瞬で記憶させたりすることが可能です。
(はじめに より)
今回は本書のCHAPTER3「同意こそ心に浸透させる最大の武器」より、相手が知らないものを「たとえ話」+「具体例」のコンボによって、具体的にイメージしてもらう方法を学びましたので紹介します。
心を動かすコトバの作り方
T字法のイメージ(P.019 ) |
まずは基礎として、相手の心を動かすコトバの作り方です。
本書では「T字法」と称し、以下の4つの手順によりコトバを作ります。
手順1:Beforeの気持ち
相手の今の気持ちを推測する
手順2:Afterの気持ち
相手をどんな気持ちにしたいかを決定する
手順3:What to say
「何を言うか」を決める
手順4:How to say
「どう言うか」を決める
まずは伝いたい相手の気持ちのスタート地点とゴール地点を決めて、そこへ行く方法考えます。車でのナビゲーションのようなイメージですね。
たとえば、上司が部下に書類整理の仕事を任せたいときだったら、上司は以下のようにコトバを考えます。
手順1:部下のBeforeの気持ち
成果をあげたいと思っている
手順2:部下のAfterの気持ち
仕事を任されて自信がついた
手順3:What to say
仕事を任せる理由
手順4:How to say
「君の情報整理能力はすごいから是非仕事を任せたい」
これが基本的な心を動かすコトバの作り方と伝え方ですので覚えておきましょう。
「たとえ話」+「具体例」のコンボはわかりやすい
“ ある人に、初めて物事を話す時には必ず「既にある事例や言葉でもっとも概念が近いもの」を一つ掲示することが伝達力をぐんとあげます。
(P.093)
「既にある事例や言葉でもっとも概念が近いもの」とは、つまり「たとえ話」です。
たとえば、「ドローン」を知らない人に説明するとき、どう伝えればわかりやすいでしょうか。
「ドローンは4つか6つのプロペラを持った、空を飛べてモノも運べるもの」(具体例)
というと具体的なイメージはできません。詳細から話しているからというのもあります。ここで、
「ドローンは、ヘリコプターのラジコンが進化したようなもの」(たとえ話)
と言った方がわかりやすいですね。
この2つの順番を入れ替えて「たとえ話」+「具体例」として話をすると、相手が知らないものでもイメージ化がしやすく理解度が深まります。
「ドローンは、ヘリコプターのラジコンが進化したようなものだよ(たとえ話)。4つか6つのプロペラを持っていて、空を飛べてモノも運べるんだ(具体例)。」
このような順番で説明すると、相手が知らないことでもイメージ化を促すことができます。
相手の知らないことを説明する場面で是非活用してみてください。
まとめ
・T字法を基本として相手の心を動かすコトバを作り、伝えよう
・相手の知らないものは「たとえ話」+「具体例」で説明しよう
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ヒデヨシ
Photo by Peter Linehan/flickr
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