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2016年5月8日日曜日

他人のマネをしてたとえ話を上手くしよう!|努力不要論|中野信子|


こんにちは、ヒデヨシです。

「努力は報われる」なんて美しい言葉がありますが、実はこれ、半分ウソです。

そう言っているのは『努力不要論』(中野信子 著、フォレスト出版)の著者。数々メディアに出演し、脳科学の見地から鋭い意見を言い話題となっている方です。本書の内容も、日本人の重労働をはじめとした無駄な努力についてかなり批判的に書かれています。


努力して報われることが半分ウソとは、「適切な努力ができていない」場合です。ならば適切な努力とはどのようなものか、今回は本書より、適切な努力の基本を学びます。

そして、努力に必要な継続する意思力を高め、たとえ話が上手くなるためにも必要な脳神経細胞「ミラーニューロン」の鍛え方も紹介されていますので、併せて学んでいきましょう。



適切な努力の基本


まず「苦労すること=努力」ではありません。

努力とは本来、目的の成果を達成するためのプロセスです。そして努力に必要な要素は以下の3つ。

・目的を明確に設定する
地図での目的地を確認するように自分の目的を明確にします。目的地がわかれば逆算してその場所への道のりがわかります。漠然と「このあたり」に行くではなく、「ここ」へ行くと明確にします。

・戦略を立てる
目的地への道のりがわかれば、どのようなモノが必要かがわかります。所用日数、1日あたりのタスク、準備するもの、苦手分野の洗い出し、休憩ポイントなど。詳細に実現可能な計画を立てることが求められます。

・実行する
戦略に乗っ取って効果的な行動を起こします。英会話が上手くなりたいなら単語の勉強をするよりも留学してしまった方が早く習得できるように、目的達成にむけた合理的な行動をするようにします。


本書の言うところの無駄な努力とは、ただ続けていれば達成できるといった根性論のような自分を犠牲にする努力のことです。他人のために自分の身を削り、楽しいと感じられないものでも根性でやりぬき、その達成した姿が美しいと、そういった努力に対して本書は猛批判しています。

日本は「頑張ることが美しい」といった風潮がありますから気をつけなくてはなりません。

目的を設定し、必要なプロセスを具体化し、実行する。特にゴールへ必要なプロセスを実現可能な形にすることが基本中の基本です。

今「努力している気」になっていて、自分の行動が実を結ぶか不安になった人は、一度目的達成までの具体的なプロセスをリストアップして再確認してみましょう。



意思力の強い人の近くにいこう


目的達成に継続は欠かせません。目先の利益にとらわれず、将来的な利益を得るために計画的に行動できる意思力を持った人にはどのようにすればなれるでしょうか。

実はとても簡単で、「マネ」をすればいいのです。

これは脳科学的にも証明されているもので「ミラーニューロン」と呼ばれる脳細胞のはたらきによります。

テレビで美味しそうなステーキを食べているところを見ていると、自分も美味しい気分になったり、温泉でゆっくりしているシーンを見ると自分も温泉に入ったときを思い出して落ち着いた気持ちになったりする現象です。

このはたらきを利用して、理想となる人のマネをすると脳が活性化され共感し、その人の思考回路に近づくことができ、ミラーニューロンも鍛えられることがわかっています。

その人の近くで直接刺激を受けるのが最もよいですが、その人の書籍を読んで共感することによってもミラーニューロンは鍛えられます。ただし、書籍の場合はその人が成功した偶然的な要素までは再現できないので、自分の現状と照らし合わせて、現実的な部分をマネるようにしましょう。



ミラーニューロンでたとえ話が上手くなる


ミラーニューロンは脳細胞のことですが、人のマネをして感情移入をし共感できる能力があるということになります。

わかりやすいたとえ話は相手の知っているもので「イメージ化」して「共感」できることが必要になります。

今回紹介したマネによるミラーニューロンの育成は相手の立場に立ってイメージ化する能力と共感の両方を満たすことができています。つまり、マネはたとえ話が上手くなるための合理的な方法と言えます。

プレゼンなどの場合、聴き手の情報があらかじめわかるようなら、聴き手の気持ちになってマネしてみましょう。

相手の性別、年代、専門性、趣味などわかることがあれば、相手の興味のあるものでたとえてみてください。相手のわかりやすいフレーズでたとえ話をつくれば共感してもらうことができます。

そしてそれを繰り返すことで、ミラーニューロンも鍛えられ、適切な努力もできるようになり、最終的にはたとえ話も上手くなります。



まとめ

・「目的設定」「戦略を立てる」「実行」のしくみをつくる

・理想の人のマネをしてミラーニューロンを鍛えて意思力を磨く

・マネをして相手を分析し、共感されるたとえ話をつくろう


以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。

ヒデヨシ



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