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2014年7月30日水曜日

「ものまね」で自分探しをしよう!たとえ話も上手くなる!|TED|スーパープレゼンテーション




こんにちは、ヒデヨシです。


ものまねと言えばプロの歌手が別の歌手を本物そっくりに真似するテレビ番組が有名ですね。他にも「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」では、日常生活やとある人の特徴的な動作を切り取ってリアルに表現しています。


鋭く観察されたものまねを見て「あーわかる!」「あるある!」という共感が私たちの中に生まれ笑いが起こります。実はものまねは笑いを取る為だけではなく、本当の自分自身とは何かに気づかせてくれるツールでもあります。


ものまねをすることで、本当の自分に気づくことができるのだと教えてくれるのは、ビジュアル・アーティストであるHetain Patel(ヘテイン・パテル)氏です。
Hetain Patelはアートやエンターテインメントを通して本来の「自分自身」を表現・追求しているパフォーマーです。

今回は
Hetain PatelのTEDカンファレンス(スーパープレゼンテーション|Eテレ)から、ものまねを通して本当の自分に気づくヒント、そしてたとえ話が上手くなる方法を学びましたので紹介します。



スピーカー:Hetain Patel(ヘテン・パテル)、Yuyu Lau(ユーユー・ラオ)
タイトル :Who am I ? Think again「自分は誰か、もう一度考えよう」





人は憧れるから成長できる



小さい頃、誰しもがヒーローやヒロインに憧れたのではないでしょうか。ヒーローごっこでヒーローのものまねをすることで、子供の頃の私たちは憧れのヒーロー像に近づこうとしていました。


大人でも憧れの存在に近づくために私たちはものまねをしています。


成功したビジネスオーナーに憧れれば、その人の執筆した本を読んで成功習慣を真似ようとし、野球選手に憧れれば選手と同じナンバーのユニフォームを着て、同じ練習をし、アイドルに憧れれば服装や髪型を真似してダンスや歌の練習をします。


理想の姿に近づく為に私たちは憧れの対象を真似て努力をし、いつのまにか自分の成長へとつながっているのです。




理想と現実のギャップこそが本物の自分自身



私たちが理想を追い続けていると、理想と現実の自分を比較しギャップに落胆することもあります。しかし、ここで気づかされたのは、憧れの理想像を追い続けていても最終的に出来上がるのは理想像のコピーだということです。


ものまねに失敗した時は本当の自分に気づくチャンスです。理想と現実のギャップを感じた時こそ試行錯誤を繰り返し、自分にしか出せない強みや良さを生み出すことができるのだと
Hetain Patelは言います。

たとえば、プロスポーツ選手を目指していたとします。プロのトレーニングを真似し続けてもなかなか上手くプレーできなかったとき、こうしてみよう、ああしてみようと自分なりのアレンジを取り入れていきます。はじめは上手く行かないかもしれませんが、試行錯誤の結果自分の型に合ったトレーニング法やプレースタイルを確立することができるでしょう。


憧れの理想像から少し外れて、独自のアレンジを入れた状態こそが本当の自分自身、オリジナリティのあるリアルな自分であり、それこそが自分だけが持つ唯一の価値となるのです。


Hetain Patel「水のようになれ!」とプレゼンテーションの中で教えてくれます。水は注いだ器の形によって自由に形を変えることができます。氷のようにガチガチでは理想の器に満たすことはできません。

憧れの「ものまね」を通して理想を追求しているけれど、思うように結果を出せていない状態に陥ったら、あまりガチガチに追求せず柔軟に変化を付けてみましょう。

水のようになれ、です。




「ものまね」でたとえ話が上手くなる!



上手いたとえ話の要素は「イメージ化しやすい」「共感できる」の2点です。


伝える相手にとってイメージ化しやすくて共感できる表現は何か、その表現方法を見つけるのに最も効果的な方法がものまねです。


演劇の世界には役作りの一つに「メソッド演技法」と呼ばれるものがあります。これは役柄の人と同じ体験を通してどんな気持ちなのかを実際に追体験する役作り法です。


俳優のロバート・デ・ニーロはこの役作り法を用いることで有名で、浮浪者の格好をしてニューヨークの街に繰り出したり、ホームレス施設に潜入したりしています。実際の浮浪者(の気持ち)になることでリアルな感情を表現することに成功し、多くの人の感動を呼びました。

共感してもらえるたとえ話も同じようにつくることができます。どんな言葉だと共感してくれるか、相手の気持ちになって考えることが伝わりやすいたとえ話を作るコツになります。


ものまねは言わば「体験」で、その人の気持ちを知る最もシンプルな方法です。役作りのように、伝えたい人そのものを体験することで、相手が何を感じ、何に共感するのかを理解することができます。


たとえば、介護学校などでは疑似老人体験の授業が導入されています。常に腰を丸め、重りや手袋を体につけ、耳も目も機能しない状態で街を歩きます。高齢者が街に出るのがどれほど大変かを感じ、介護への理解を深めています。高齢者の体験をしたからこそ、高齢者の心がわかり、共感してもらえる介護活動を行うことができます。


相手の気持ちを理解することで伝わりやすい表現を見出すことができ、観察力・洞察力も高まり、あなた自身の切り口でオリジナリティのある表現をつくり出すことができます。


さあ、今日からものまねをして伝え上手になりましょう!



まとめ



・憧れや理想に近づく為にまねをして人は成長する


・ものまねを失敗して、少し変化を付けることで自分にしか無いのオリジナリティを生み出せる


・ものまねで相手の気持ちを理解し、伝わりやすいたとえ話をつくることができる



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。


ヒデヨシ



Photo by TED Conference via photopin


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2014年7月18日金曜日

たとえ話はパワードスーツ!障害を乗り越える力を持っている!|TED|スーパープレゼンテーション

photo credit: jurvetson via photopin cc

こんにちは、ヒデヨシです。


駅に行ってみると、当たり前のようにエレベーターやエスカレーターが設置されています。バリアフリーは高齢化が進む日本での常識となっています。体の不自由な人でも楽に行動できるように設計された建物や道路は今も増え続けています。


バリアフリーは人の住む環境を整備して不自由な人が感じる「段差」を無くします。それに対して「バイオニクス」は建物や道など人の住む環境ではなく、人そのものから不自由さを無くす生物的・工学的なです。


バイオニクスとは、生物の優れた機能を人工的に再現して、人間の生活に役立てる学問です。鮫肌の水着で早く泳げたり、コウモリのように超音波ソナーで船を探知したり、様々な場面で利用されています。


このバイオニクスを研究し、世界から身体的不自由を無くそうとしているのがHugh Herr(ヒュー・ハー)氏です。彼は17歳の時に両足を失いましたが、人の体は決して壊れないという信念のもと世界から障害を無くすためにバイオニクスを研究しています。


今回はハー氏のTEDカンファレンス(スーパープレゼンテーション|Eテレ)より、世界から不自由を無くすための医学と科学のあり方を学びます。また、たとえ話はパワードスーツの如くコミュニケーションの障害を取り除く力があることも学べたので併せて紹介します。




スピーカー:Hugh Herr(ヒュー・ハー)氏
タイトル :The new bionics that let us run,climb and dance「最新のバイオニクス義足で走り、登り、踊る」




TED:https://www.ted.com/talks/hugh_herr_the_new_bionics_that_let_us_run_climb_and_dance

1982年、17歳のときにハー氏は雪山登山での事故による凍傷で両足を失いました。普通なら誰もが絶望して途方に暮れるはずですが、ハー氏は自分の体が壊れたものと考えていませんでした。人の体は決して壊れないのだと考えていたのです。


壊れているのはむしろ科学技術であり、技術が不十分だったために自分が壊れていると感じてしまうのだと言います。


バイオニクスは生物学と工学の連携によって、電気機械を装着したり体に埋め込んだりすることで身体的不自由を克服し、人間の可能性を広げることができます。


たとえば、神経移植をして視力を回復させたり、強化外骨格(パワードスーツ)を使用して運動をアシストしたり、最新のバイオニクス義足によってまるで本物のような足を手に入れることもできます。


ロッククライマーだったハー氏はまず断崖絶壁を上る為の義足を開発しました。このとき、義足をカスタマイズすることによって普通の人の持つ足の限界を超える機能をつくり出せることに気づきました。

先の尖った足先を装着すれば、普通の人が引っ掛けられないくぼみに足を引っかけ、容易に岩の壁を登るこできます。スパイクのついた義足を装着すれば、垂直の氷の壁も筋肉疲労無く登ることができます。場面によって義足をカスタマイズして自分の能力を自由に高めることができました。


足を失って不自由になるどころか、より強くなってスポーツの、そして日常の生活に復帰したのです。バイオニクスは不自由を取り除き、新しい能力を私たちに与えてくれます。




よりリアルな足をつくり出す為の3つの要素



ハー氏のバイオニクス義肢には機械的、動力学的、電気的な3つの高度なインターフェースが用いられています。



機械的 :義肢を体にどう取り付けるか(装着方法)

私たちは物を上手く体につける方法を未だ見出せていません。たとえば、人類史上最も成熟し古い技術である靴でさえ、しばしば靴擦れを起こしてしまいます。


義足などの問題として、汗による接続部分のかぶれやこすれによる炎症が挙げられます。ハー氏の義足との接続部分には足のスキャン、弾力のデータを用いたオーダーメイドの人工皮膚が使われており、違和感無い装着感で「靴擦れ」もなくなります。



動力学的:生身の足のようにどう動かすか(リアルな動きの実現)


最新のバイオニクス義足は本物の足のように動かすことができるそうです。座る・立つ・歩く・走るといった動作の筋肉や脊髄の動き方、力の伝わり方のデータを分析し、足首や膝などの関節をパーツごとにつくり出しています。

目的とする動きに適したパーツを組み合わせることで、人間のデータから作られたリアルで柔軟性のある動きを再現することができるのだそうです。


バイオニクス義足はモーターによって前に進む力をサポートしてくれるので、階段や岩場を難無く登ることができます。また、普通の人でもつけることができる強化外骨格も開発中で、将来はお年寄りなど足の不自由な人も楽に歩けるようになります。


電気的 :神経系統とどのように情報交換するか(神経信号の伝達)


バイオニクス義足の場合、足の切断部分にセンサーを取り付けて、残った筋肉の電気信号を読み取ることで、自分の思った通りに義足を動かすことができます。脳から信号を送るだけではなく、なんと義足の方から感覚をもらえるという研究も進んでいるそうです。


つまり、将来的には足を失った人でもバイオニクス義足により、小指をタンスの角にぶつけたときの痛みを感じることができるようになるのです。嬉しい悲鳴ですね。



以上、3つの要素により装着感が無く、思い通りに動き、感覚まである「リアルな」体のパーツをつくり出すことができ、様々な治療に活用されています。




今は体を失っても取り戻せる時代



世界人口のおよそ半分以上は何らかの認知、感情、感覚、運動の機能障害に苦しんでいるのだそうです。しかし、ハー氏の信念である人の体は決して壊れないという考えを私たちが受け入れれば、不自由に苦しむことも絶望することもなくなるでしょう。


今では歯を失ってもデンタルインプラントがあり、足を失ってもバイオニクス義肢があります。失った体を取り戻すことができる時代になってきているのです。


身体的な不自由は技術革新により乗り越えることができます。そしてバイオニクスの研究が進めば、基本的な体の機能は当然の権利として保証され、誰でも不自由のない生活を送ることができるでしょう。ハー氏の理想とする不自由が無くなる世界は確実に現実のものとなっているのです。




たとえ話はパワードスーツ!





photo credit: stick_kim via photopincc

パワードスーツと聞くと、仮面ライダーやアイアンマンを想像してしまいますが、もちろん体に身につける訳ではありません。

上手く歩くことができない人のためにバイオニクス義肢があるように、上手く伝えることができない人のためにたとえ話はあります。自分の伝えたいことが上手く伝わらないとき、たとえ話は相手のイメージ化をサポートして相互コミュニケーションの大きな助けとなります。


たとえ話のメリットはバイオニクス義足のように、伝えたい相手によって表現をカスタマイズできることにあります。


伝えたい相手が年配の方なら健康や旅行、小学生なら話題のアニメやゲーム、女性なら美容ファッションや恋愛、男性ならスポーツやちょっぴりセクシュアルなものでたとえ話をすることで、どんな相手でも興味・共感を引き出すことができます。


たとえ話を場面に合わせてカスタマイズし、自分の伝える力を自由に高めることができます。


当たり前のことを言っていますが、1つのものを多角的にとらえる力は非常に重要です。


押してダメなら引いてみる、引いてダメなら横にスライドさせてみる、それでもダメなら上に持ち上げてみる。ドア一つでも開け方は様々ですよね。様々なアプローチ方法を学ぶことで表現の幅はグンと広がり、伝え上手になれるでしょう。


たとえ話はまさにパワードスーツです。どんな人でも身につけるだけで今まで以上の力を発揮できます。重さを感じることは決してありません。どんどんたとえ話をカスタマイズして、年代・文化・コミュニケーションの障害を乗り越えていきましょう。




まとめ



・将来、バイオニクス技術の進歩によって世界から身体的不自由は無くなる


・たとえ話はカスタマイズでき、年代、文化、性別を超えてつくりだすことができる


・たとえ話というパワードスーツによって、コミュニケーションの障害は乗り越えられる




ハー氏のプレゼンの最後で2013年4月15日に起こったボストンマラソンの爆弾テロで左足を失ったダンサーの女性が登場します。


爆弾テロによって彼女は左足を失いましたが、バイオニクス技術によって再びダンスフロアに戻るまでに回復しました。彼女の負傷後初のダンスが会場で披露されます。観客はスタンディングオベーションにより彼女を迎え入れ、会場のすべての人が彼女のダンスとバイオニクス技術に感動します。


私も電車内で見ていたのですが感動のあまり泣いてしまいました。(今思うととても恥ずかしいです。。。)医学と科学技術のあるべき姿を体験することができます。


本当に感動するプレゼンですので、是非ご覧になってみてください。



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。



ヒデヨシ



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2014年7月7日月曜日

【7月7日はポニーテールの日】七夕で使えるたとえ話まとめ

photo credit: Nemo's great uncle via photopin cc

こんにちは、ヒデヨシです。



「七夕」と言えば織姫と彦星のラブストーリーが有名ですね。織姫と彦星が実は恋人同士ではなく夫婦だという事実は意外と知らない人が多いのではないでしょうか。また、7月7日はポニーテールの日でもあります(ポニーテールファン必見!)。


今回はそんな七夕の要素から、七夕の日に使えるたとえ話をまとめてみました。




七夕伝説の大まかなストーリー


神様の服を織る織姫と牛飼いの彦星がお互い一目惚れして結婚するも、夫婦生活が楽しく2人で遊びすぎてしまい、機織り(はたおり)や牛飼いの仕事をせず周りに迷惑をかけてしまったため、織姫の父(天帝)が「だらしない!」と怒り2人を天の川で引き離し、7月7日に1度だけ会う機会を与えた。


概ねこのような内容です。織姫と彦星は実はだらしない夫婦だったようです。




七夕で使えるたとえ話



だらしない夫婦(カップル)


織姫と彦星は結婚している夫婦なのに、結婚生活が楽しすぎて遊んでしまい、結果的に1年に1度しか会えなくなってしまいました。愛の炎が燃え上がるのは良いですが、厳しいこの社会で自身の生活を顧みず計画性の無い夫婦生活を送るようでは先が思いやられます。


織姫の父の判断は正しかったと言えますね。


計画性の無い生活をしている夫婦(カップル)には「織姫と彦星みたいだね」と言ってあげましょう。




遠距離恋愛


1年に1回しか会えないなんて、夫婦として辛すぎますが、1年に1回でもお互いが相手に会える日を楽しみにして日々を過ごすというのはやはりロマンチックですね。
遠距離恋愛で愛する人に会えない方は、織姫と彦星でたとえてみてください。

ちなみに、ボッサードの法則によると、婚約中カップル5000組を調査したところ、3組に1組のカップルは半径5ブロック以内に住んでいる「ご近所さん」だったという結果があり、近くに住んでいるほど恋愛が成就する確率が高いようです。


織姫と彦星の距離はおよそ14.5光年(光の速さで14年以上)で、遠いレベルを超えています。長続きするのでしょうか




催涙雨(さいるいう)


七夕の日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫と彦星が会えなくなるのだそうです。1年に1回の再会の機会を奪われ2人は涙するという伝説から、七夕に降る雨は「催涙雨」と呼ばれています。


遠距離恋愛中のカップルが月1で会える機会がキャンセルになって悲しい、そんな時に流す涙としてたとえてみてください。


過去の天気の統計からみると、東京では七夕に晴れる確率は30%程と低いようです。梅雨の時期と重なり、七夕に天の川を見れる日はかなり少ないみたいです。


ちなみに韓国では、織姫と彦星が会ってうれし涙を流すため七夕は雨が降ると言われているそうです。翌日も雨が降るときは別れを惜しむ涙なのだとか。ロマンチックですね。




ポニーテールの日


ポニーテールファンの皆様、お待たせしました!日本ポニーテール協会では織姫がポニーテールだったことから、7月7日を「ポニーテールの日」と定めているそうです。


日本ポニーテール協会はポニーテールを世に広めるべく、主にWeb上でシチュエーションごとにモデルが可愛いポニーテールを披露し、その魅力を広めたり、ポニーテールをする女性に役立つ情報を発信しています。


ポニーテールと浴衣は非常に相性がよいですね!私はそう思います!


女性の方は是非ポニーテール+浴衣で七夕を楽しみましょう。


男性の方も、七夕で意中の相手がポニーテールだったら「今日は織姫みたいだね」と言ってあげるとロマンチックなムードを演出できます。




まとめ



・織姫と彦星は意外とだらしなかった


・七夕はあまり晴れない


・7月7日はポニーテールの日!浴衣+ポニーテールで七夕を楽しもう



有名な仙台の七夕まつり(旧暦のため8月上旬)をはじめ、全国各地で様々なイベントが行われています。予定をチェックしていろいろな七夕イベントを楽しみましょう!



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。



ヒデヨシ

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2014年6月25日水曜日

ジミー大西から学ぶ、才能発掘と教育革命の方法|TED|Ken Robinson|スーパープレゼンテーション


こんにちは、ヒデヨシです。


あなたは今、自分の才能を開花できていますか?


現代では良い大学や良い会社に入ることが教育のゴールとなっている一面が強く出ています。私たちの周りには数えきれない程多くの人がいるにもかかわらず、そのほとんどが同じゴールを目指しています。選択肢は無限にあるのにです。


原因は現代の「ファストフードのような大量生産モデル」の教育にあります。同じ種類・同じ品質のものを大量に生産する画一的な教育によって自分の本当の才能を開花させないまま成長してしまう子供が多く存在しています。


「人の才能を開花させるためには教育革命を起こさなくてはならない」と現代の教育環境に警鐘を鳴らし、教育システムを変えようとしているのがKen Robinson(ケン・ロビンソン)氏です。


ロビンソン氏はイギリスの英国想像的教育・文化教育諮問委員会の委員長であり、『All Our Futures:Creativity,Culture and Education』通称「ロビンソン・リポート」と呼ばれる報告書を発表。2003年にはその活動が讃えられ「Sir」の称号を得ている方です。

今回は自分の才能を開花させるために私たちがどのように変わらなければならないのかをロビンソン氏のTEDカンファレンスから学んでいきます。また、才能を開花させたたとえ話として画家でありお笑い芸人でもあるジミー大西さんとロビンソン氏の話から「才能発掘」のヒントも見つけていきます。



スピーカー:Sir Ken Robinson(ケン・ロビンソン)卿
タイトル:Bring on the learning revolution!「教育に革命を!」





多くの人は自分の才能に気がついていない


仕事をしている人は「好きじゃない仕事を仕方なくしている人」と「好きな仕事を楽しんでしている人」に分けることができるとロビンソン氏は言います。


前者は毎日を我慢して、黙々と耐えながら仕事をこなし、週末がくるのを待ちます。日本でいう「サザエさん症候群」で憂鬱になる人はきっとこちらに属しているでしょう。


後者は今の仕事がとにかく楽しく、人生そのものなのでやめるなんて考えられない!という人です。しかし、残念ながらこちらはかなり少数派となっています。

ロビンソン氏はこのように仕事をする人が2極化してしまう大きな原因は「教育」だと考えています。


本来、教育とは人の可能性を広げる基礎をつくるものですが、現代のファストフード的な、画一的な教育によってその人が生まれ持った才能から引き離してしまうのだそうです。


天才的な絵の才能がある子供だったとしても現代教育では国語・算数・英語・理科・社会を中心に学び、受験で成功して良い大学に入学するというレールに沿ったゴールを目指すことになってしまいます。


大学に入ることはゴールではなく、大学に入ってから何をして、世の中を良い方向に変えるためにどう行動していくかが大切です。


「何の為に勉強しているの?」と聞いてみて「良い大学に入るため」と答える子がいたら少しずつ勉強に対する意識を変える必要がるでしょう。




必要なのは常識に囚われないこと



What we need is not evolution but a revolution in education.

「教育には進化ではなく革命が必要だ」ロビンソン氏は強い口調で私たちに伝えます。

人の才能は天然資源のようなものです。非常に深い場所に埋もれており、表面には現れません。才能が芽を出す状況をつくり育てる必要があります。


もちろん現代の教育は改善が進められています。しかし、すでに破綻している現代の教育モデルを改良するだけでは不十分なのです。


ではどうすれば良いのか、それは私たちが最も苦手としている「常識を疑う」必要があります。


何かを変えようとするとき、必ず立ちはだかる壁が「常識」です。


私たちは誰でも固定観念を持っており、その固定観念を当たり前だと思っています。しかしその当たり前の多くは既に古く、技術も価値観も変わっている現代ではもはや時代遅れとなっています。そこから解放しなくては教育革命を起こすことはできません。



「工業的モデル」から「農業的モデルへ」



レールの上のパーツを組み立てるような工業的教育モデルでは才能を開花できません。人の才能を開花させるためには、農業的教育モデルへと変える必要があるのだとロビンソン氏は言います。


人がどう成長するかは誰にも予想できません。私たちができることは優れた農夫のように、良い作物ができる土壌を整えることなのです。


そして、同時に必要なものは情熱です。いかに環境が良くても学ぶ人が情熱を感じることができなくては才能は開花しません。
人は本当に好きなものが上達し、精神力も活力も向上します。堀江貴文氏著の『ゼロ』(ダイヤモンド社出版)の中でも人は没頭することで成長できると書かれています。

楽しいことをしているときは1時間が5分くらいに感じます。その逆も然りです。子供達が勉強がつまらないと感じるのは、その勉強に情熱を持てず没頭できていないからです。

農業的な教育は教える相手一人一人に合わせた教育を行います。個別のカリキュラムに基づいてサポートを得ながら自分で問題提起をし、解決策を探求する自主的かつ創造的な教育に変化させていくことがロビンソン氏の求める「教育革命」となります。

現代にはビジネス、マルチメディア、インターネットなど様々なリソースを持った人が至る所にいます。そういった最新の技術と教育を融合させて子供達の自主性を育み、十人十色のゴールを見つけるサポートをすることが私たち大人に課せられたミッションなのです。




ジミー大西の才能


さて、人の才能が発掘されたたとえ話として、私はジミー大西さんを思い浮かべました。


現在は画家兼お笑い芸人として作品制作とメディアへの出演の両方をこなす多忙な日々を送っています。
とある番組ではどんなフリに対してもギャグで返すジミー大西さんに対して「パブロフの犬の様な条件反射すごいな!」と絶賛されています。

また、ジミー大西さんの画家としての才能は今では非常に有名です。

大阪万博「太陽の塔」の制作者である岡本太郎から画家になるよう勧められた経験があり、お笑い芸人から画家に転向。現在ではジミー大西さんの書いた絵には数百万円の価値がつけられています。

みずほ銀行のキャッシュカードや通帳をデザインしたり、ボジョレー・ヌーボのラベルをデザインしたり、ブランドのGUCCI(グッチ)とコラボしたりと活躍の幅を広げています。

ジミー大西さんの才能を開花させた要因とは何だったのでしょうか。




ジミー大西から学ぶ、才能発掘と教育革命の方法



また、意外と知られていないのが優れた嗅覚の才能です。

お笑い番組の企画では複数のスリッパから本人を特定するというゲームで警察犬と勝負し見事勝利、アフリカの広大な平原から臭いでアフリカ象を探し当てるなど、とてつもない嗅覚の才能を披露しています。

これらのジミー大西さんの才能を発掘した大きな要因は、お笑い番組の企画です。

警察犬と嗅覚勝負させるなんて普通はしません。なぜなら私たちは人間より犬の方が嗅覚が優れているという「常識」を持っているからです。


お笑い番組の企画は一見無茶をしているように見えますが、常識に囚われず様々なチャレンジをさせているという点に着目すると、まさしく「農業的教育モデル」の形が見えます。

様々な企画(才能の芽が出る土壌)を用意し、芸人さん達は笑いを取るために必死になる(情熱を持って没頭する)という構造はまさに農業的教育モデルに当てはまり「教育革命」の理想の状態となっています。結果、お笑い番組の企画を通して才能を開花させた芸人さんは数多く存在します。


才能を開花させたいなら芸人になれということではなく、まずは様々なものにチャレンジをしてみて、没頭できるかどうかが大切だということです。チャレンジしないのは良い土壌に種を撒かないのと同じです。


もし芽が生えなかったら次の種、チャレンジを続けていけばよいのです。1つでも没頭できるものが見つかれば、それは才能の一つでありその人の財産として人生の大きな助けとなるでしょう。




まとめ



・教育革命を起こすためには「工業的教育モデル」から「農業的教育モデル」に変化させる必要がある


・才能が芽生える条件は「たくさんチャレンジができる環境」と「没頭」できること


・「農業的教育モデル」はお笑い番組でたとえることができる




ちなみに、ジミー大西さんは実は「天然ボケ」の語源とされています。


欽ちゃんこと萩本欽一さんに「このボケが意図的であればチャップリン以来の天才喜劇役者だ」と期待され、個室で2人きりで会話。その後欽ちゃんは「天然だったわ・・・」と、がっかりしてしまったというエピソードがあり、これが「天然ボケ」という言葉のルーツになったそうです。


私は知らなかったので「へぇー」と豆知識が1つ増えました。もし天然ボケと言われることがあったら、あなたもジミー大西さんの様な才能があるのだと思い出してみてください。(私はしばしば言われますので、何かしらの才能があるのでしょう。)



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。



ヒデヨシ


(参考:Wikipedia「ジミー大西」頁)



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2014年6月10日火曜日

電車の乗り換えで人生は変わる!チャンスをつかむ為のたとえ話

photo credit: StockMonkeys.com via photopin cc

こんにちは、ヒデヨシです。



私たちの誰しもが成功して、夢に向かって進みたいと思っています。しかし、世の中にはチャンスをつかみ夢を実現している人とチャンスを逃してしまう、もしくは気づかずに通りすぎてしまう人がいます。同じ人間なのに、両者で一体何が違うのでしょうか。


今回はチャンスをつかめる人とそうでない人の違いを電車の乗り換えにたとえて考えてみます。




チャンスを人より多くつかめる人は電車の乗り換えが早い!?



電車の乗り換えでたとえると、多くのチャンスをつかめる人とは


1本早い電車に乗り換えできる(しようとする)人


だと私は感じます。


電車を乗り換えるとき、少し急いでみたら1本早い電車にちょうど乗ることができてラッキー!という経験はあなたも一度はあるのではないでしょうか。


1本早く電車を乗り換えるために少し急ぐことがチャンスをつかめるかつかめないかの大きな差となります。そんなに大げさなことなのか?と感じるかもしれませんが、行動1つ、意識の持ち方1つ変わるだけで、電車のように通り過ぎてしまうチャンスをつかめるようになります。



1本早い電車に乗り換えるメリット




1.乗れれば目的地で時間を有効に使える

目的地で時間の余裕が生まれます。ミーティングの準備をしたり、本を読んだり、ネットで情報を収集したり、軽食を食べたり、電車1本早いだけでできることはたくさんあります。


2.乗れなくても次の電車までの時間を有効に使える

目の前でドアーが閉まってザンネンという気持ちもありますが、遅れているわけではないので目的地への到着時刻に変わりはありません。そして次の電車がくるまでの時間も貴重なスキマ時間として活用できます。次の乗り換えに有利な位置に移動したり、スマホでニュースを読むこともできます。


3.スキマ時間の軽い運動になる

意外と盲点だったのですが、乗り換えを少し急ぐと息が上がっている自分に気がつきます。普段デスクワークが多くて運動する機会がない人は、乗り換えのタイミングを利用して早歩きや小走りをしたり、階段を利用してみるだけでも健康的になれます。


乗り換え1本早いだけで限られた時間の中から小さな時間を生み出すことができ、生産的に活用することができます。





乗り換えが早いと人生のチャンスもつかめるようになる



何かを決断するときやちょっとした葛藤があるときでも「ダメもと」で行動できるとチャンスをつかめるようになります。1
本早く電車を乗り換えることはまさに「ダメもと」で行動できるかどうかを表した典型的な例です。


「次の乗り換えのタイミングは微妙だな…間に合わないかもしれないけど、もしかしたら間に合うかもしれない。」


この場合「急いでみる人」「次の電車でいい」と判断する人に分かれます。


乗り換えを1本早くするために急ぐということはすなわち、能動的にチャンスをつかみにいくということです。ただ待つだけではなく、自らチャンスに近づくことで自分の可能性を広げることができます。


行動しなければ、1本早い電車に間に合うことすらありません。間に合わないかもしれないけれど、急いでみることで間に合う可能性があるのなら急いでみる価値はあります。




あなたは自分の可能性を否定していませんか?



前述のように自分の可能性を否定せずに行動できる人がより多くのチャンスをつかみます。しかし残念なことに私たちは自分の可能性を狭める判断をしてしまいがちです。


「素敵な洋服だけど、自分には似合わないかも…」

「オーディションに応募してみたいけど、自分では無理かも…
「大勢の場で自分の意見を言いたいけど、変な目で見られてしまうかも…」

洋服を着てみることで、オーディションに応募してみることで、大勢の場で発言してみることで、自分の可能性を広げることができるのに、なぜか私たちは多くの場合遠慮してしまいます。


行動する前から悪い結果を自分で決めてしまうのはもったいないことです。
動かないための理由を考えるのではなく、まず行動してみて自分の可能性を広げた方が生産的ですし、後悔しない人生を送ることができます。


「できる」か「できないか」の選択肢に悩むということは、自分の可能性を疑っているということではないでしょうか。


行動しないことには何も始まりません。もしこの記事を読んでドキッとした方がいたら、今日から自分を信じる判断をしてチャンスをつかむ一歩を踏み出してみましょう。より多くのチャンスに能動的に向かっていくことで、チャンスをつかめる確率は高くなります。


その小さな意識付けとして、1本早い電車に乗り換えるように今日から心がけてみてはいかがでしょうか。



まとめ



・1本早く電車を乗り換えると時間を生み出せて生産的に活用できる


・能動的にチャンスに向かっていく人が多くのチャンスをつかむことができる


・自分の可能性を信じる判断を習慣づけていけば、チャンスをつかめる可能性が広がる



私の経験ですが、新卒入社1年目のタイミングで会社の社内公募制度に応募したところ、入社時から希望していた国際部門に異動することができました。


ダメもとでも思い切って行動することで、やる気を認めてもらうことができました。自分の可能性は行動すれば広がるということを身をもって感じることができた貴重な経験です。今行動しないと次のチャンスはいつになるかわかりませんから、今の自分の積極的な気持ちを大切にしたいですね。



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。



ヒデヨシ



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2014年6月1日日曜日

【ワールドカップ】Twitterと動物のたとえ話からプレゼンのオープニングを学ぶ|TED|Ethan Zuckerman|スーパープレゼンテーション

photo credit: Knight Foundation via photopin cc

こんにちは、ヒデヨシです。


いよいよ2014年FIFAワールドカップが開催されますね!また眠れない夜が続くと思うと、、、胸が熱くなりますね!!

日本戦の日程は以下の通りです。
6/15(日)10:00〜 VS コートジボワール
6/20(金)07:00〜 VS ギリシャ
6/25(水)05:00〜 VS コロンビア

仕事がある人も応援してから仕事に行くことができますね!朝活も捗ります。


イギリスのデイリーメール誌では2014年FIFAワールドカップ参加各国を動物にたとえている面白い記事があります。ちなみに日本は「キリン」でたとえられています。「猛獣を追い返す力を持っているが一度倒れると起き上がれない」からだとか。こういった表現も絶妙に的を射ていて面白いですね。

さて、ワールドカップと動物つながりで「Cala a boca,Galvão(カラ・ボカ・ガルバオ)」というフレーズをあなたは知っているでしょうか?「ガルバオ」はある鳥の一種で、2010年のFIFAワールドカップの際にTwitterで2週間も流行した言葉です。

この鳥、ただの鳥ではなくTwitterユーザーなら知っている、ある「2つ」の意味を持っています。今回はギークであるEthan Zuckerman(イーサン・ザッカーマン)氏のTEDカンファレンス(スーパープレゼンテーション)より、本当のグローバル化を進める方法と1つで複数の意味を持たせた上手いたとえ話を学びましたので紹介します。




スピーカー:Ethan Zuckerman(イーサン・ザッカーマン)
タイトル :Listening to global voices「世界の声に耳を傾けて」







ガルバオとは


ザッカーマン氏によると、ガルバオはブラジルに生息する絶滅寸前のオウムの仲間です。リオのカーニバルは世界的に有名ですが、そのカーニバルのために毎年30万匹以上のガルバオが殺されています。


また、ガルバオの羽は幻覚を見せる成分を含んでおり、ガルバオを吸引する人が後を絶たずガルバオを乱用する事態に発展しています。そのような悲劇的な状況の中、ガルバオを救援活動が世界中に広がっています。


レディー・ガガもシングル曲としてを出すほどの注目度で、Twitterで「Cala a boca,Galv
ão」とつぶやくと救援活動に10セントが寄付されるという世界規模の保護活動キャンペーンも行われています。

さあ、この流れに乗ってワールドカップを機会にあなたもTwitterで「Cala a boca,Galvão」とつぶやき、美しい鳥を絶滅の危機から救いましょう!



もう一つのガルバオ



・・・とガルバオについて話してきましたが、ザッカーマン氏の種明かしによると「ガルバオ」なる鳥は存在しません。リオのカーニバルの為に殺されてもいなければ幻覚作用のある羽も持っていません。もちろん絶滅を防ぐ保護活動もされていません。


Cala a bocaとはポルトガル語で「Shut up!(黙れ!)」という意味です。そしてGalvaoとはテレビのサッカー実況アナウンサーのことです。つまり、Cala a boca,Galv
ãoとは「黙れ!ガルバオ!」という罵倒の言葉だったのです。

サッカー実況者のガルバオさんは実況中に陳腐な言葉を連発して、どんな面白い試合もつまらなくしてしまうとのことです。そこでブラジル人サポーターが「Cala a boca,Galv
ão」
とTwitter上でつぶやくように呼びかけたところ大流行し、2週間もTwitterの注目ワードとなりました。



世界は広いのに私たちは狭い場所にいる


ザッカーマン氏は「Cala a boca,Galvão」のたとえ話から2つのことを学べると言います。

①インターネット上で多くの人の協力を得ることは簡単
②インターネットは世界中に繋がっているのに私たちは小さなコミュニティでしか繋がっていない

世界中にTwitterユーザーは大勢います。2013年10月時点の世界のTwitterユーザーランキングは以下の通りです。


1.アメリカ  (24.3%)
2.日本    (9.3%)
3.インドネシア(6.5%)
4.イギリス  (5.6%)
5.ブラジル  (4.3%)

(Regional distribution of monthly active Twitter users in October 2013, by statista)


さすがのアメリカが堂々の1位、日本人のユーザー数は世界2位です。ブラジルも5位に食い込んでいます。Twitterの全ユーザーの内の半分がたった5カ国で占められているにもかかわらず、私たちは普段Twitterをする際にアメリカ、インドネシア、イギリス、ブラジル人の比率の多さに気づいていません。

インターネットという世界中の様々な人と繋がる環境がありながら、私たちは「知り合い」や「似たもの同士」としかつながりを持っていません。facebookでもGoogle+でもTwitterでも視野が狭くなり内輪的なコミュニティになりがちです。

SNSと同様に視野が狭くなっているものはたくさんあります。

たとえば、アメリカの夜のニュースでは1970年代はニュースの35〜40%が国際ニュースだったのですが、2000年代では12〜15%まで下がっています。また、世界中の人が書いているWikipediaでさえも作成している国に偏りができてしまい、結局ユーザーが多い国や地域の内容が充実してしまいます。

私たちが海外の情報を調べる時は国内インターネットサイトを通して情報収集をしますが、それが既に「色眼鏡」をかけて世界を見ることになっているのです。世界が繋がってグローバル化が進んでいたと思っていたら、実はまだ国内から出ることができていなかったようです。


広い世界を広い視野で見るためには


私たちが視野を広げるためには今までとは異なる考え方や価値観に触れることが重要だとザッカーマン氏は言います。

ジェームス・W・ヤング著「アイデアのつくり方」で書かれているように、新しいアイデアは既存のアイデアの組み合わせに過ぎません。今ある別の価値観に触れることで自分の知識と組み合わさり、新しい発見をすることができます。

今はSNSの記事を読んだら関連する記事が表示されますが、私たちは自分の興味のない情報を集めようとはなかなかしません。従って、全く知らない分野の上質な情報をおすすめしてくれる人が今後必要になります。

たくさんの音楽の中からダンスホールのお客さんがノレる音楽を提供するDJの様に、その道のプロが異なる価値観の人でも興味を持てるように情報を吟味して提供し、新しい価値観に触れる機会を増やしてくれる「橋渡し役」が必要となります。

新しい価値観に触れることが本当のグローバル化なのです。

私たちは意識をしなければ同じサイトや情報ばかりを集めてしまいます。これからは全く別のコミュニティを覗いてみて、新しい価値観にどんどん触れて本当のグローバル化を進めていきましょう。



3つの意味をもったたとえ話



ザッカーマン氏はプレゼンのオープニングとして「Cala a boca,Galvão」のたとえ話を利用し、その後のプレゼンの展開を非常にスムーズに進めることに成功しています。

非常に参考になるのは1つのたとえ話なのにプレゼンのテーマに一貫した3つの意味を持たせており、その後の話にスムーズにつなげていることです。どういうことかというと、

「Cala a boca,Galvão」
→絶滅しそうな鳥
→実はおしゃべりなサッカー実況者
→Twitter(ぺちゃくちゃしゃべるの意。アイコンも鳥)

このオープニングのあとTwitterの話につなげ、本当のグローバル化は進んでいないというインターネットの矛盾に話を展開していきます。

TEDカンファレンスでは、オープニングでたとえ話を用いている例は結構多いです。以前に紹介した記事「実は同じ!?恋愛・浮気・不倫の原理とビッグバン」では、David Christian氏が宇宙の誕生であるビッグバンをスクランブルエッグ(溶き卵)でたとえてオープニングからわかりやすく説明しています。

今回のブログの記事もオープニングにワールドカップの動物のたとえ話を用いて、鳥の話(Cala a boca,Galvão)につなげてみました。たとえ話が導入から話の流れを作る役割を果たしてくれています。

オープニングでたとえ話を使い聴き手のイメージ化を促すことに成功すれば、聴き手の興味も引くことができその後の話が理解しやすく印象深いプレゼンになります。

何かの補足としてたとえ話を用いるだけではなく、話の流れやインパクトづくりとしても積極的に活用してみましょう。


まとめ


・意識して別の価値観に触れることで本当のグローバル化が進む

・1つのたとえ話に複数の意味を持たせて話を展開すると聴き手がイメージをつかみやすい

・オープニングでたとえ話を活用して話の流れやインパクトをつくる


以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。


ヒデヨシ


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2014年5月24日土曜日

あえて「聞き取りづらい」たとえ話で伝える意味|TED|Julian Treasure|スーパープレゼンテーション

photo credit: TheLazyWorkaholic via photopin cc

こんにちは、ヒデヨシです。


カッコよくてオシャレなオフィスで働きたいとは多くの人が思うことです。私たちの生活空間はほとんど見た目にこだわりデザインされていますが、カッコよくてオシャレなオフィスで仕事をすれば仕事の効率は上がるのでしょうか。答えは「ノー」です。見た目を重視したデザインの建物は「効率よく働く環境」としての機能を削っている場合が多々あります。

効率よく仕事ができて健康で教育的にもよい空間を作るためには「音」をデザインすることが不可欠です。今回は、音を考慮して建物をデザインするサウンドコンサルタントのJulian treasure(ジュリアン・トレジャー)氏のTEDトーク(スーパープレゼンテーション)から私たちが騒音を避けるべき理由と、あえて「聞き取りづらい」表現を用いた効果的な表現方法を学びましたので紹介します。


スピーカー:Julian Treasure(ジュリアン・トレジャー)
タイトル :Why architects need to use their ears「建築家が耳を使わないといけないわけ」






雑音が私たちの生活を邪魔している


不快な音のする環境にいるだけで、私たちの健康は損なわれ、集中力は奪われています。

日常生活では、オシャレなカフェでも相手と大声で会話しなくてはならなかったり、電車のアナウンスが聞こえず乗り換えに困ったり、人が設計したものが人をイラつかせてしまうことは多々あります。

アメリカのフロリダで600の教室で行われた授業の聞こえ方の実験では、教室の後ろの席だと壁の反響などにより言葉の明瞭度が50%になるという驚きの結果が出ました。授業の内容を習得できていないという訳ではないですが、内容を理解するのに苦労することは明らかです。

病院では人の足音、台車の通る音、会話、コール音、人工呼吸器、心電図など様々な音がありますが、その雑音レベルは悪化しており1972年に比べて2倍になっています。患者は睡眠不足やストレスなどから回復が遅れ、雑音は従業員が医療ミスを誘発する原因となるなど事態は深刻です。

不快な音の環境は私たちの日常生活の質だけでなく健康、行動、生産性にも悪影響を与えます。音を完全に無くすことはできませんが、音の響く空間を改善することで雑音を改善することができます。



音響特性をデザインして雑音をなくす


音が聞きこえにくい大きな原因は音の残響時間が長いことです。残響時間が長いほど音が残りコミュニケーションの障害となります。カラオケでエコーをかけた状態で会話すると音が反響して聴きづらいイメージです。

不快な音を減らすには「音響特性」を改善する必要があります。音の響き方を調整して残響時間を短くし、快適な空間をつくっていきます。一般的な部屋では1.2秒程度音が残りますが、この残響時間を音響処理技術や吸音材により0.4秒ほどまで下げることで雑音がなくなりクリアに聞こえるようになります。

例としてオペラハウスや音楽ホールなどは残響時間を計算して設計されているため、余計な響きがなくどこにいても素晴らしい音を聞くことができます。

ここで注目すべきなのは会話や周りの雑音はそのままでも、空間の音響を変えるだけで聞こえ方を大きく改善できることです。部屋の中で音を出さないことは難しいので、音の響き方を変えるだけでも十分な効果が期待できます。



騒音の中で生活すると心臓病になる!?


騒音の中で生活していると、心筋梗塞になりやすいという研究結果があります。

ドイツの研究によると65デシベル以上の音の中で生活していると、心筋梗塞などの心疾患が起こるリスクが高まるそうです。(Health effects caused by noise : Evidence in the literature from the past 25 year, H Ising, B Kruppa,2004,Volume 6,Issue 22, Page5-13) 

私たちの生活でいう65デシベルの音とは、掃除機、洗濯機、目覚まし時計のアラーム、電話のベル、布団をたたく音などが当てはまります。(東京都環境局HP「生活騒音」より)

周りがうるさい状況では大きな声を出さないと話が相手に伝わりません。しかし大きな声を出すと心拍数が上がり心臓の負担となるため、心疾患へ拍車をかけてしまいます。さらにお互いコミュニケーションが成立しにくい状況にイライラとするため精神的にも良くありません。

毎日騒音の中で仕事や生活をしている場合は一日の内で少しでも静かで落ち着いた空間に身を置き、心と体を落ち着けリラックスさせることが長生きする秘訣のようです。



今日からあなたも音響プランナー


トレジャー氏は私たちが自分の家の「音響プランナー」になることを勧めています。

音響プランナーとは、空間の音響をデザインする人のことで誰でもなることができます。資格の勉強をするのではありません。ただほんのちょっとだけ生活の中の音に集中してみるだけです。

自分の家に帰り部屋で聞こえる音に耳を傾けてみましょう。どんな音が聞こえるでしょうか。そしてどのようにすればその「雑音」をなくすことができるでしょうか。

改善策としては、たとえば家に帰ってすぐテレビをつけるのではなく、ヒーリング音楽を聴いてみたり、普通のカーテンを防音カーテンに変えてみるなど、小さなことでも生活の音の質を変えることに気づくことができます。

今日から音響プランナーになり、自分の家に合った音響特性をデザインしてみましょう。



音を使った「聞き取りづらい」たとえ表現



トレジャー氏のプレゼンの中で驚きのたとえ表現がありました。

雑音があることで話が聞き取りづらいことを私たちに体験させるために、あえて雑音を流しながら話してみせたのです。レストラン、飛行機、病院、学校の教室などの雑音を流しながら説明してくれますが、これが本当に聞き取りづらい。字幕がなければ何を言っているのかほとんどわかりません。

相手に言葉が伝わりにくい状況はプレゼンでは積極的に避けるべきです。大きな音の中でしゃべるなんて伝わらないリスクしかないため普通は考えませんが、この演出により私たちは「聞き取りづらさ」を身をもって体験することができます。

たとえ話のコツは「イメージ化しやすい」ことと「共感できる」ことです。実際に聞き取りづらさを体験させることはイメージ化も共感も促すことができるため効果的です。

この他にも見えづらさを表現するのであればあえてスライドをぼかしてみたり、匂いを表現するのであれば実際に匂いをかがせてみると良いでしょう(会場に残るので強い匂いは避けるべきかもしれませんが)。

聴き手は実際に体験することで話にのめり込みますので、五感を使った表現は効果的な場面で積極的に取り入れていきましょう。



まとめ


・雑音のない静かな環境に身を置いて心も体もリフレッシュ

・音響プランナーになって生活の音を改善しよう

・あえて「聞き取りづらい」表現を利用してイメージ化・共感を促す


トレジャー氏はプレゼンの中で現代の教育を庭の水やりでたとえています。

「悲しいことに、かなり多くの水が植物に届く前に蒸発してしまいます。」

教室の悪い音響特性により、特に聴覚障害のある子供、第二言語で教育を受けている子供、内向的な子供(騒音環境での作業に集中できない)は授業の内容が伝わりにくいようです。

こういった子供達のための教育環境を整えることは私たちの責任の一つです。ほんの少し意識するだけで、身の回りの環境を変えることができます。その小さな一歩として音響プランナーになってみましょう。家の小さな変化が生活、仕事、教育の環境を変える第一歩となります。

子供のためにも、自分のためにも、私たちが音響プランナーになって小さなカイゼンを進めていきましょう。


以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。


ヒデヨシ


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