2015年11月4日、歴史的な上場を果たした「日本郵政」。各メディアや投資家は大盛り上がりです。
今回の郵政の上場は、たとえ話が上手くなるブログ的には絵本の「スイミー」でたとえたいところ。
スイミーは有名な絵本の主人公である魚です。小さいながらも広い海で生き残る為にたくさんの仲間と集まり、イワシの群れのようになって大きな魚と戦います。同じように、今の郵政はスイミー状態になる必要があると感じます。
日本郵政は「日本郵便」「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命」の3本柱から成ります。赤いポストに投函すると宛先へ運んでくれる郵便サービスは「日本郵便」の区分です。
郵政民営化により、国の手を離れた日本郵便の経営は厳しく、ゆうちょ銀行やかんぽ生命から委託された窓口業務の委託料によって成り立っているようです。
そんな日本郵便ですが、その強みはやはり「郵便局」という地域に根付いたインフラを持っていること。
日本で営業中の郵便局数は24,151局。(2015年10月31日現在)
ちなみに営業中の郵便局数都道府県トップ3は
1位 北海道 1,491局
2位 東京都 1,485局
3位 大阪府 1,117局
となっています。(日本郵便『郵便局局数表(2015年10月31日時点)』より)
1つが小さな魚(郵便局)でも2万4千匹集まれば相当大きなパワーを持ちます。大きな魚と違い、事業の方向性によって形を自在に変えられるところも強みです。この強みを活かさない手はありません。
たとえば、「カフェ+郵便局」に形を変えてみるとどうなるか。
コンビニコーヒーのように手軽に美味しいコーヒーが飲めて休憩できる環境を整えれば「郵便出すついでにコーヒーでも飲もうかしら」と地域の奥様方が集まるかもしれません。「郵便局」ではなく、カフェに郵便・保険・貯金窓口がくっついたイメージの方が人も集まりやすいし、待ち時間もゆったりできます。
外国人旅行者の観光案内所としての機能も付加すればサービスの幅も広がりそうです。Wi-Fiとかつながるといいですね。真っ赤な郵便マークはいやでも目に付くし、地域に点在しているため案内所としてはもってこいではないでしょうか。さらにそこに既存の広告事業も合わせればいろいろな人の目につきやすくなります。
こういった取り組みはスイミー1匹だけでは実現できません。全国2万4千の郵便局が一丸となって大きな魚になる必要があります。
インターネットの普及により現状厳しい中ではありますが、今のユニバーサルサービスのみでは大海原を泳ぎ続けることは難しいでしょう。新しい付加価値が見つかるかどうか、上場した流れに乗った日本郵政の今後の泳ぎが楽しみです。
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ヒデヨシ
Photo by Jelene Morris via flickr, I,Genppy via wikipedia
【参考】
・日本郵便『郵便局局数表(2015年10月31日時点)』
(https://www.post.japanpost.jp/notification/storeinformation/pdf/02_98.pdf)
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