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2016年3月28日月曜日

マルチポテンシャライト&器用貧乏は「総合商社」でたとえよう|TED|Emilie Wapnick


こんにちは、ヒデヨシです。

「器用貧乏」と聞いて、あなたはどんな人をイメージするでしょうか。色々な分野に手を出し、結局大成しない、浅く広くの、取り柄のないジェネラリストと思うのでしょうか。

キャリアコーチであるEmilie Wapnick(エミリー・ワプニック)の意見は違います。器用貧乏なジェネラリストは変化の早い現代社会に適応するために必要な「マルチ・ポテンシャライト(Multipotentialite)」であると彼女は言います。

今回はEmilie WapnickのTEDカンファレンスから、彼女の提唱する「マルチ・ポテンシャライト」とは何か、そして現代でどのような強みを発揮するのか学んでいきます。

さらに、たとえ話が上手くなるブログ的にマルチ・ポテンシャライトをポジティブなたとえ話として表現してみました。こちらも併せて紹介します。


スピーカー:
Emilie Wapnick(エミリー・ワプニック)
タイトル :
Why some of us don't have one true calling「天職が見つからない人がいるのはどうしてでしょう」




「浅く広く」という悩み


あなたにはこんな悩みがありますか?

・いろいろ興味のあることに手を出すがすぐ飽きてしまう
・飽きが来ている仕事をしぶしぶ続けている
・どのスキルも中途半端なため将来のキャリアが不安
・物事にすぐ飽きたり長続きしない自分は何かおかしいんじゃないか

「何になりたい?」という質問は、幼少期には興味のあることを引き出してくれますが、進学や就職など、大人になるにつれて頭の痛いフレーズへと変わります。

私たちは様々なことに興味がありそれらに挑戦してみたいと考えていますが、進学や就職など何か一つに道を決めなければならないという錯覚に陥っています。さらに悪いことに、専門性が重視されがちである現代では「これは自分が選んだ興味のあることなんだ」と自分自身に何とか言い聞かせて一つの分野の中で働き続けている人が多いのが現状です。



マルチ・ポテンシャライトの強み


マルチポテンシャライト(Multipotentialite)はEmilie Wapnickによる造語です。「複数の(multi)」「可能性を持った(Potential)」「人(ite)」という意味が込められています。一つの分野だけでなく様々な分野に身を投じて幅広い経験をもった人々のことを指します。

マルチ・ポテンシャライトの人はいわゆる広く浅くのジェネラリストのように捉えられますが、Emilie Wapnickはマルチ・ポテンシャライトの発揮する以下の強みが現代には必要だと言います。


1.アイデアを統合できる

様々な分野の知識と経験があるため、1分野のみを追求してきた人よりも創造性が豊かです。誰にも思いつかない組み合わせでアイデアを統合し、新しい価値をつくり出します。


2.高い学習能力でのめり込める

興味が湧いたものに対する学習意欲が非常に高く、すぐに身につけてしまいます。初心者であることが多かったため新しい挑戦にも慣れており、過去の経験で培ったノウハウも最大限活用します。


3.適応力が高い

21世紀で成功する上で最も重要な能力の一つが「適応力」だと『Fast Company』誌に書かれています。様々な分野の経験から、市場の変化や顧客のニーズに柔軟に対応できる適応力を持っています。


マルチ・ポテンシャライトが幅広い知識からアイデアを統合し、専門的スペシャリストがそのアイデアを深く追求・実行するというチームが理想的だとEmilie Wapnickは言います。専門的なスペシャリストにとっても、これらのマルチ・ポテンシャライトの特長を必要としてるのです。

様々なものに興味があるのに無理に一つの分野に留まる必要はありません。器用貧乏は決して中途半端なことしかできないのではなく、変化に適応でき、広い見識からアイデアを統合して新しい活躍ができる、スーパージェネラリストなのです。

もし今、気になる趣味、仕事、遊び、体験があるならば、臆せずすぐにチャレンジして新しい経験を自分のものにしていきましょう。浅く広くも現代では一つの大きな価値なのです。



マルチ・ポテンシャライト&器用貧乏は「総合商社」でたとえよう


前述の「スーパージェネラリスト」は米国サンタフェ研究所のジョージ・コーワン博士により表現されたものです。マルチ・ポテンシャライトのコトバも含めてポジティブな印象ですね。

広く浅く何でも手を出すというと、日本では「器用貧乏」でたとえられるでしょう。器用ではあるが、あちこちに手を出し、どれも中途半端となって大成しないという意味でネガティブなニュアンスで使われます。(「器用万能」とかあればいいのにと思いますが。)

変化の早い現代に必要とされた能力をネガティブに表現するのはもったいない!この際、マルチ・ポテンシャライトを新しいたとえ話で言い換えてみました。

結論を言うと、マルチ・ポテンシャライトは「総合商社」でたとえましょう!

総合商社とした理由は、以下のようなマルチ・ポテンシャライトの強みを持っているからです。

・ラーメンから航空機まで、様々な幅広い商品・サービスを統合的に提供
・個々の商品についての専門知識も必要となり学習に貪欲
・取り扱い商品が豊富なため変化するニーズに柔軟に対応できる

使い方は、「あいつは総合商社みたいなヤツで何でも知ってるから今度教えてもらおう。」のように、幅広い知識や経験をもっている人に使いましょう。「商社マン」ではないのがポイントです。

いかがでしょうか?ポジティブな印象でありマルチ・ポテンシャライトのイメージとも合致しているので、私としてはしっくりきています。

あなたも、これからは浅く広い経験を持つ人を「総合商社」でたとえて是非ポジティブに表現してみてください!



まとめ

・マルチ・ポテンシャライトは現代に必要な能力

・幅広い知識の統合力、学習力、柔軟性をもっている

・マルチ・ポテンシャライトは「総合商社」でたとえよう!



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。

ヒデヨシ


Photo by Ken Teegardin via Flickr



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