こんにちは、ヒデヨシです。
この世に嘘をつかない人はいるのでしょうか。
「嘘」は本来真実をねじ曲げ、物事の本質を隠すものですが、相手との良好な関係を保つコミュニケーションツールとして使われることも多くあります。
『孤独の果てで犬が教えてくれた大切なこと』(瀧森古都 著、SBクリエイティブ)にも様々な嘘が登場します。自分を守るための小さな嘘、世間を騒がす大きな嘘、相手を許すための優しい嘘。
本書は大きく3つのストーリーから構成されており、どのパートもストーリーの鍵として「犬」と「嘘」が登場します。大なり小なりの嘘によってすれ違いが生まれた登場人物たちの人生と心を「犬」がほぐし絆を作り上げていく感動的な作品です。
嘘はつくべきか、つかないべきか、あなたの答えはどちらでしょうか。
嘘はドミノ倒しのようなもの
“ ウソってやつはまるでドミノ倒しみたいだ。コツンと一つ突っつくと、最初の意思に反してバタバタと遠くまで倒れていく。あれよあれよと大事なものまで倒し、目の前がすっからかんになる。ウソは、つけばつくほど人の心を空っぽにするのかもしれない。(P.60)
嘘をつくたびにドミノは1つずつ増えていきます。ただでさえ倒れやすいのに、嘘をつけばつくほどドミノは増え、どこからでも倒れやすい不安定な状態のできあがりです。ほんの些細なことから1つでもドミノが倒れれば、嘘が嘘を呼んでできた長いドミノは一気に倒れて全てが明らかになってしまいます。
ドミノ倒しと嘘を対比させたわかりやすいたとえ話ですね。上手いたとえ話をつくるには「イメージ化がしやすいこと」「共感できること」が必要です。この「嘘はドミノ倒し」というたとえ話は両方の要素を兼ね備えており、嘘をついたこと・ばれたことのある人にとっては大きな共感を得たのではないでしょうか。
嘘で固めれば真実になるか?
ここで、「嘘で固めれば真実になる」という人もいるかもしれませんね。ではイメージしてみましょう。
ドミノ倒しを隙間なく並べてそれぞれをくっつけます。ドミノの進行方向には倒れにくくなりましたが、今度は横方向からの力に弱くなってしまいますね。ちょうど列車が横倒しになるようなイメージです。
嘘で固めたとしても、強い力による様々な角度からの追求があればいつか真実が晒されてしまうということです。
このたとえ話から学ぶと、嘘はつかない方がよさそうですね。
まとめ
・嘘はドミノ倒しでたとえよう
・嘘で固めても真実にはならない
・嘘はつかないに限る
私もトイプードルを飼っており、犬が大好きなので今回本書を手に取ってみました。犬好きな方や犬を飼っている方にとっては愛犬との絆をあらためて確認できる作品ですので是非ご覧になってみてください。
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。
ヒデヨシ
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