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2014年9月28日日曜日

たとえ話にも第一印象はある!スーパーモデルに学ぶ「印象操作」|TED|Cameron Russell|スーパープレゼンテーション

photo credit: theqspeaks via photopin cc

こんにちは、ヒデヨシです。

モデルの方々は顔が小さくて、手足が長くて、スタイルが良くて、顔が良くて、誰しもが憧れる存在です。あなたのファッションも好きなモデルから影響されたものがあるのではないでしょうか。

Cameron Russell(キャメロン・ラッセル)は、世界で活躍するスーパーモデルの一人ですが、私たちのつくり出した「モデル」のイメージに悩む一人です。

第一印象によって一度つくられたイメージは私たちに恩恵を与えてくれたり、もしくは被害を被ることもあります。

今回は彼女のTEDカンファレンスから、悪い第一印象を見つめ直す大切さとたとえ話で印象操作をする方法を学びましたので紹介します。

ちなみにTED初、公開生着替えによって彼女のイメージを変えるシーンも見ることができます。興味の有る方は是非視聴してみてください。




スピーカー:Cameron Russell(キャメロン・ラッセル)

タイトル :Looks aren't everything. Believe me, I'm a model「容姿だけがすべてじゃない。信じて、私はモデルなの」







イメージで人間は決まってしまう



イメージはとてもパワフルだが表面的なものだとCameron Russellは言います。その言葉のとおり、私たちは人の外見だけでその人がどのような人なのかを想像して決めつけてしまう傾向があります。

実際、メラビアンの法則によると他人から受ける印象の大きさは、見た目が55%、口調や声の質が38%、話の内容が7%なのだそうです。すなわち、外見や声などの表面的な情報が私たちに与える印象の90%を占めていることになります。




見た目で得をする人、損をする人



photo credit: TEDxMidAtlantic via photopin cc

モデルである彼女は第一印象が良いために得をすることがしばしばあったようです。

服を買いにいくとき財布を忘れたけどタダにしてもらえたとか、友達と車に乗っていて交通違反をしたときにスマイルで見逃してもらえたり。

それとは反対に見た目で損をしている人もいます。

2011年にはニューヨークで14万人のティーンが職務質問・持ち物検査を受けました。驚くべきは職務質問されたティーンのうち86%が黒人かラテン系でほとんどが男性だったのです。

「危険なものを持っていそう」イコール「黒人・ラテン系の若者」というイメージから調査対象に偏りが出てしまったのです。

見た目は大きな影響を与えますが、多くは生まれつきのもので私たちにはどうすることもできません。



スーパーモデルの心の主張



スーパーモデルとして10年以上活躍してきたCameron Russellですが、彼女がTEDカンファレンスのステージに立つ事ができたのは、彼女曰く自分が「セクシーガール」だったからだそうです。

「モデルになることは宝くじに当たるようなも」であるとラッセルさんは言います。遺伝子的に運が良かった(かわいい)だけであり、たまたま現代の美の基準がCameron Russellのセクシーさとマッチしていただけなのだと。

決して嫌味とかで言っているのではなく、人の本質は必ずしもイメージと同じにならないということに気づいてほしいのだという気持ちから、私たちに正直な言葉を伝えています。

事実、モデルの彼女はスタイリストやカメラマンや撮影テーマによってつくられた作品であり、プライベートの彼女とは異なります。

また、職務質問されたアメリカのティーンも実際はごく一般的な市民であり、疑われる余地のない人も多かったことでしょう。

私たちは第一印象のイメージで人を決めつけてしまう傾向があります。しかし、今一度思いとどまって、外見だけがその人の本質なのではなくコミュニケーションを通してその人の本当の人間性を見出してほしいとCameron Russellは主張します。




ネガティブなイメージを思い直してみよう



もし初対面でムスッとした人がいてもその日たまたまイライラしていただけかもしれません。この人は怖い人だと決めつけず、より深いコミュニケーションを通して相互理解に努めることは人の良さを発掘することにも繋がりますし、人脈の幅も広がります。

もし苦手な食べ物や食わず嫌いな食べ物があったら、もう一度チャレンジしてみましょう。子供のころにつくられた「悪いイメージ」を引きずって実はおいしい料理を食べないのはもったいないことです。(ちなみに私はゴーヤチャンプルーを克服して大好物になりました。)

人や食べ物の悪いイメージの多くは昔の価値観でつくられたものです。今のあなたは昔のあなたと違います。今一度思い直すきっかけをつくって、ネガティブなイメージを払拭してみてはいかがでしょうか。



たとえ話にも第一印象はある!



人の第一印象もそうですが、私たちの発する言葉もイメージ化を促す強力なツールとなり、たとえ話の内容によっても相手がとらえる印象はがらっと変わります。

たとえば相手の目線の鋭さをたとえる場合、

獲物を狙うタカのような目線
血の付いたナイフのような目線
お菓子をねらう子供のような目線
財布を狙っているスリ師のような目線
歌舞伎役者のようなにらみの利いた目線 

いくつか書いてみましたが、血のついたナイフといった暴力的あるいはグロテスクな表現は相手が恐怖心や警戒心を抱く可能性があります。

イメージ化を促しやすいツールであるたとえ話は、選択した表現の内容に伴い自分自身の印象も変えてしまうため注意が必要です。


獲物を狙うタカ
→この人は動物が好きかもしれない

血の付いたナイフ
→この人は暴力的かもしれない

お菓子を狙う子供
→この人は子供好きかもしれない

財布を狙うスリ師
→この人は手癖が悪いかもしれない

歌舞伎役者
→この人は歌舞伎ファンなのかもしれない


ほんの少しの表現の違いで印象が変わってしまうため、ポジティブな表現でたとえ話をつくった方が良いでしょう。

また、逆に考えれば相手に対して特定の印象を植え付けることもできるので、目的に合ったたとえ話をすると自分に有利な印象を与えることもできます。

たとえば自分を、

音楽通に見せたいとき
「そこはフォルティッシモみたいに強く主張しなくちゃ。」

スポーツ通に見せたいとき
「今、メッシみたいな個人力を持った人材が必要なんだよ。」

料理通に見せたいとき
「ミシュランの料理みたいな丁寧さがほしいな。」


なりたい自分のイメージを口にすることで夢を実現するといった「引き寄せの法則」も有名な話です。言葉による力は自分にも相手にも及びますから目的に沿ったポジティブなたとえ話をしていくとよいですね。



まとめ



・人は見た目としゃべりでイメージの90%が決まってしまうが、深いコミュニケーションでその人本来の良さもみつけよう。

・今ある悪いイメージは昔のあなたのつくったイメージ。今のあなたの価値観で見つめなおし、悪いイメージをポジティブにしよう。

・たとえ話で「印象操作」ができる。理想の自分を表現していこう。



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。

ヒデヨシ






【たとえ話が上手くなるサイト】

PARABLE ANTENNA


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