あなたは今の人生に満足していますか?今までの人生を振り返ってみて、今のあなたには何が残っているでしょうか。
もし自分が行動していなくて後悔することがあるのだったらすぐに行動すべきです。様々な経験の積み重ねを人生というなら、日々1つでも新しいことにチャレンジするべきです。
もし自分が行動していなくて後悔することがあるのだったらすぐに行動すべきです。様々な経験の積み重ねを人生というなら、日々1つでも新しいことにチャレンジするべきです。
自分はこのままで良いのか、そんな自分の中の後悔と疑問に問いかけ、行動し夢を叶えた女性がいます。Diana Nyad(ダイアナ・ナイアド)さんです。彼女は60歳以上の高齢にして史上初めてキューバからフロリダ間のおよそ160kmを泳いで渡ることに成功しました。
今回は彼女が出演したTEDカンファレンス(Eテレにて放送中のスーパープレゼンテーション)より、人生に後悔しない考え方と「ハイな気分」をたとえる時のヒントを学びましたので紹介します。
スピーカー:Diana Nyad(ダイアナ・ナイアド)
タイトル :Never,ever give up「決してあきらめない」
彼女はキューバからフロリダを泳いで渡るのに4回のチャレンジをしていましたがどれも失敗に終わりました。60歳を超え、医者やスポーツ科学者や親友にまでも「もう無理だよ」と言われたにもかかわらず、5回目の挑戦に臨みました。そして5回目にして彼女はキューバからフロリダ間の160kmを泳ぎきり夢を実現しました。
その海には凶暴なサメや猛毒をもつクラゲが生息しており、世界で最も予測が困難なメキシコ湾流も流れています。それにもかかわらず、なぜ彼女はこんな過酷なチャレンジを試み続けたのでしょうか。その動機はたった一つ
です。
「自分の残りの人生を考えた。」
「私たちは人生の終わりに向かって進んでいる。」
「私たちは人生の終わりに向かって進んでいる。」
「そこで何をして進んだか、何をすれば後で振り返ったときに後悔しないか。」
彼女はこの問いかけに対して、このままではいけないと思い夢を追う決心をしたのです。私はこの言葉を聴いて、心にグサッときました。人生を振り返ったとき、一体自分には何が残っているのでしょうか。
「結果を残すというよりは、行動に移して諦めずに達成した人が勇敢である」
とナイアドさんは言います。
一度きりの豊かな人生、後悔しないためにあなたなら何をしますか?
人生を後悔しないために必要な3つもの
彼女がキューバからフロリダまでの160kmの長旅を終えた直後に絞り出した言葉が3つあります。
1.Never,ever give up.「決してあきらめるな」
彼女はあきらめなければどんな夢でも達成できるのだということを自身の行動によって示しました。「To be is to do.(存在は行動なり)」 とソクラテスも言っているように、まず行動に移す、そしてその行動をあきらめずに継続することが成功する秘訣であると語っています。
2.何をするにも遅すぎることはない
64歳であるナイアドさんは年齢・性別を超えて、人類が未だ達成していないことを達成しました。自分の夢を叶えるのに年齢は関係ないのです。思い立ったが吉日の言葉のとおり、どんな年齢でも男でも女でもその瞬間の自分の直感を信じて動けば後悔せずに人生を充実したものにできるのだそうです。
彼女の挑戦には常に頼れる仲間がいました。サメやクラゲや海流の専門家などのプロフェッショナルもいます。そしてナイアドさんには親友ボニーのように、夢を一緒に追いかけてくれる仲間がいました。信頼できる仲間がいたから一人では困難な夢でも心強い支えがあって夢を達成できたのです。私たちの人生に心から信頼できる友人が1人いるだけで、自分に勇気が持て、お互い支え合い、人生が豊かになるのだという想いが伝わってきます。
ハイな気分は「タージ・マハル」でたとえる
遠泳をしていて必ずやってくる困難があります。疲労や海水によって気分が悪くなり吐き気を催したり、マスクで泳ぎにくく口の中はすり切れ、海水により体温が低下し、エネルギーを消費して体重が減るなど、考えるだけで辛くなる状態がナイアドさんを襲いました。
そんな中、彼女は「辛い」のではなく「ハイ」の状態になっており、精神的に別のゾーンにいたと語っています。「ランナーズハイ」ならぬ「スイマーズハイ」の状態です。
そのとき、ナイアドさんには「タージ・マハル(Taj Mahal)」の壮大な光景が見えていたそうです。タージ・マハルとはインドにある美しい歴史的建築物のことです。
photo credit: betta design via photopin cc |
「すごく奇麗な建物ね!」「どうやって建てたのかしら!?」「完成まで何年くらいかかったのかしら!?」なんて考えていたそうです。苦しくて辛いときに出てくる発想ではないですね。彼女は相当ハイな状態になっていたのでしょう。
ちなみにランナーズハイの状態になると脳からエンドルフィンという脳内麻薬物質が出ます。ナイアドさんはこの物質の作用によりスイマーズハイの状態になっていたと考えられます。
ナイアドさんがタージ・マハルを訪れたことがあるかは不明ですが、何かしらで強い印象を覚えたものが走馬灯のように目の前に現れたのかもしれませんね。体力的に限界まで追い込まれたときに見えるものは人により異なりますので、自分の体験した絶景で表現するとより説得力が増します。
ナイアドさんのプレゼン中では「タージ・マハル」という単語のみで話していた(画像などの説明なし)のですが、たとえ話の観点から見ると、知らない人にとってはややイメージ化しにくいかもしれません。伝える相手にとってその建物がどんなものなのかを一言補足したり、画像で見せたりすると知らない人にもイメージ化を促せるでしょう。
Find a way !「夢への道をみつけよう!」
人生の目的はゴールではなく、その道のりで自分がどのような人間になったかであるとナイアドさんは言います。そして夢を持つことの大切さを以下のように伝えてくれました。
誰しも前途に立ちはだかるものがあっても
自分を信じて
希望を失わず
打ちのめされて立ち上がることができる
〜〜〜
夢があれば誰しも前途に立ちはだかるものがあっても
自分を信じて
希望を失わず
打ちのめされて立ち上がることができる
忍耐とは私たちに与えられた素晴らしい才能なのだ
〜〜〜
私たちは叶えたい夢があるからこそ永久機関になれるのですね。ナイアドさんの話は、今の自分を見つめ直す良いきっかけをくれました。本当に心にしみる素晴らしいスピーチですので、是非ご覧になってみてください。(TEDの公式ページなどから閲覧可能です)
まとめ
・ハイな状態は自分の体験した絶景でたとえて表現する
・絶景を画像などで補足するとイメージ化を促せる
・後悔しない人生を送るために、夢を見つけよう
ナイアドさんは私たちに強く伝えてくれます。
「大切なのは、人生1日1日が壮大だということです。今自分が胸を張っていられるのは、勇敢に物事に立ち向かう生き方で毎日を生きているからです。あなたも自分の夢への道をみつけてください。」
私もあなたも、ナイアドさんの言葉を胸に今の自分を振り返ってみて、夢に向かって日々を壮大に生きていきましょう。
Find a way!