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2015年5月2日土曜日

え!?誘拐されるとたとえ話が上手くなる!?

Photo by Mitya Ku via flickr

こんにちは、ヒデヨシです。


最近、私の大好きな映画シリーズの1つを見ていたとき、とあるヒロインが誘拐されてしまうシーンがありました。そして結果的にそのヒロインは敵側に寝返ってしまい、悪役の計画の一端を担ってしまいました。なぜ誘拐されたのに敵側に寝返るのか、元々敵の仲間だったわけではなく、誘拐されたことで心境に変化が生まれたためです。

実は誘拐されると特殊な心理的思考が生まれます。そしてこれはたとえ話が上手くなる上で欠かせない要素も引き出してくれるようです。今回は誘拐されることで起きる心の変化がどのようにたとえ話が上手くなることとつながるかを紹介します。



え!?誘拐犯に恋をする!?


ストックホルム症候群(Stockholm Syndrome)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。1973年8月、ストックホルムで人質をとった銀行強盗の立てこもり事件が発生しました。その際、犯人が寝ている間に人質が警察に銃をむけたり、解放されたあとの取り調べで人質が犯人をかばったり、人質が犯人に協力したり、最終的には人質と犯人が愛の告白をして結婚するという事態に至ったのです。

この問題を調査したDr.Frank Ochberg(フランク・オックバーグ博士)は以下のように報告しています。


「人は、突然に事件に巻き込まれて、人質となる。そして、死ぬかもしれないと覚悟する。犯人の許可が無ければ、飲食も、トイレも、会話もできない状態になる。犯人から食べ物をもらったり、トイレに行く許可をもらったりする。そして、犯人の小さな親切に対して、感謝の念が生じる。犯人に対して、好意的な印象を持つようになる。犯人も、人質に対する見方を変える。」

犯人と人質が共に非日常の恐怖体験を続けているとお互いが高いレベルで共感して愛情まで芽生えるケースがあるのだそうです。

一般的な恋愛では「吊り橋効果」が有名ですね。その他には肝試しやゲレンデマジックなども非日常体験を通して共感が生まれやすいようです。



え!?誘拐されるとたとえ話が上手くなる!?


上手いたとえ話の要素は「イメージ化しやすいこと」「共感できること」です。コトバを伝える相手が共感してくれてはじめて伝わりやすいたとえ話、上手いたとえ話が生まれます。

共感を生み出すには様々な方法がありますが、先に紹介した誘拐されることでも共感が生まれるならば、これを利用するのも一つの手となります。

ただ「私は誘拐された!ラッキー、たとえ話が上手くなる!」なんて悠長なことは言ってられませんので誘拐されるのはもちろんNGです。ここで言いたいのは、非日常状態を上手く利用して共感を生み出すことができるということです。

共感を生みたい相手が個人の場合、一緒に肝試しやお化け屋敷や雪山にいってちょっとした恐怖体験を共有すると良さそうです。

プレゼンのように共感を生みたい相手が大人数の場合、あらかじめリスナーのリサーチが必要になりますので、伝える相手の年齢層ごとのトラウマや恐怖体験を調べてみるのもよいでしょう。

年配の方なら病気や老後の生活について、若い世代なら就職難や少子化問題について、子供なら学校の怪談などを話題として話すと、聞く側に当事者意識が生まれるので興味を引くことができます。

プレゼンのオープニングから観客の心をつかむ方法は『18分間に8回も拍手をもらえるシェフのプレゼンテクニック|TED|スーパープレゼンテーション』の記事でも紹介していますので是非参考にしてください。(内容が少し長いのでお時間あるときに読んでいただくことをおすすめします)

非日常的な恐怖について調べて相手との共感を生むことは、効果的に伝えるための一つの切り口になります。共感を生むための方法として活用していきましょう。



まとめ


・ストックホルム症候群になると非日常の体験を通して相手との共感が生まれる

・非日常の恐怖体験は恋愛で有効(吊り橋効果、肝試し、ゲレンデマジックなど)


・非日常体験を通して相手に共感することでたとえ話が上手くなる




ちなみに私が子供の頃怖かったのはアニメ『ぼのぼの』に出てくるしまっちゃうおじさん(悪い子をどんどん岩の器にしまっていく動物のキャラクター)です。作中でもキャラクターたちが怖がっていましたが、何とも言えない恐怖を覚えています。この話がわかる方、さっそく私と共感できたかもしれませんね。

もちろん恐怖だけではなく、旅行やアクティビティなどの非日常体験をとおして相手と一緒に思い出をつくることでも共感が生まれます。

旅行にいってスカイダイビングや渓流下りなどのプチ恐怖アクティビティを取り入れてみてはいかがでしょうか。

以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。


ヒデヨシ

【参考】
Wikipedia『ストックホルム症候群』頁


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