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2014年6月25日水曜日

ジミー大西から学ぶ、才能発掘と教育革命の方法|TED|Ken Robinson|スーパープレゼンテーション


こんにちは、ヒデヨシです。


あなたは今、自分の才能を開花できていますか?


現代では良い大学や良い会社に入ることが教育のゴールとなっている一面が強く出ています。私たちの周りには数えきれない程多くの人がいるにもかかわらず、そのほとんどが同じゴールを目指しています。選択肢は無限にあるのにです。


原因は現代の「ファストフードのような大量生産モデル」の教育にあります。同じ種類・同じ品質のものを大量に生産する画一的な教育によって自分の本当の才能を開花させないまま成長してしまう子供が多く存在しています。


「人の才能を開花させるためには教育革命を起こさなくてはならない」と現代の教育環境に警鐘を鳴らし、教育システムを変えようとしているのがKen Robinson(ケン・ロビンソン)氏です。


ロビンソン氏はイギリスの英国想像的教育・文化教育諮問委員会の委員長であり、『All Our Futures:Creativity,Culture and Education』通称「ロビンソン・リポート」と呼ばれる報告書を発表。2003年にはその活動が讃えられ「Sir」の称号を得ている方です。

今回は自分の才能を開花させるために私たちがどのように変わらなければならないのかをロビンソン氏のTEDカンファレンスから学んでいきます。また、才能を開花させたたとえ話として画家でありお笑い芸人でもあるジミー大西さんとロビンソン氏の話から「才能発掘」のヒントも見つけていきます。



スピーカー:Sir Ken Robinson(ケン・ロビンソン)卿
タイトル:Bring on the learning revolution!「教育に革命を!」





多くの人は自分の才能に気がついていない


仕事をしている人は「好きじゃない仕事を仕方なくしている人」と「好きな仕事を楽しんでしている人」に分けることができるとロビンソン氏は言います。


前者は毎日を我慢して、黙々と耐えながら仕事をこなし、週末がくるのを待ちます。日本でいう「サザエさん症候群」で憂鬱になる人はきっとこちらに属しているでしょう。


後者は今の仕事がとにかく楽しく、人生そのものなのでやめるなんて考えられない!という人です。しかし、残念ながらこちらはかなり少数派となっています。

ロビンソン氏はこのように仕事をする人が2極化してしまう大きな原因は「教育」だと考えています。


本来、教育とは人の可能性を広げる基礎をつくるものですが、現代のファストフード的な、画一的な教育によってその人が生まれ持った才能から引き離してしまうのだそうです。


天才的な絵の才能がある子供だったとしても現代教育では国語・算数・英語・理科・社会を中心に学び、受験で成功して良い大学に入学するというレールに沿ったゴールを目指すことになってしまいます。


大学に入ることはゴールではなく、大学に入ってから何をして、世の中を良い方向に変えるためにどう行動していくかが大切です。


「何の為に勉強しているの?」と聞いてみて「良い大学に入るため」と答える子がいたら少しずつ勉強に対する意識を変える必要がるでしょう。




必要なのは常識に囚われないこと



What we need is not evolution but a revolution in education.

「教育には進化ではなく革命が必要だ」ロビンソン氏は強い口調で私たちに伝えます。

人の才能は天然資源のようなものです。非常に深い場所に埋もれており、表面には現れません。才能が芽を出す状況をつくり育てる必要があります。


もちろん現代の教育は改善が進められています。しかし、すでに破綻している現代の教育モデルを改良するだけでは不十分なのです。


ではどうすれば良いのか、それは私たちが最も苦手としている「常識を疑う」必要があります。


何かを変えようとするとき、必ず立ちはだかる壁が「常識」です。


私たちは誰でも固定観念を持っており、その固定観念を当たり前だと思っています。しかしその当たり前の多くは既に古く、技術も価値観も変わっている現代ではもはや時代遅れとなっています。そこから解放しなくては教育革命を起こすことはできません。



「工業的モデル」から「農業的モデルへ」



レールの上のパーツを組み立てるような工業的教育モデルでは才能を開花できません。人の才能を開花させるためには、農業的教育モデルへと変える必要があるのだとロビンソン氏は言います。


人がどう成長するかは誰にも予想できません。私たちができることは優れた農夫のように、良い作物ができる土壌を整えることなのです。


そして、同時に必要なものは情熱です。いかに環境が良くても学ぶ人が情熱を感じることができなくては才能は開花しません。
人は本当に好きなものが上達し、精神力も活力も向上します。堀江貴文氏著の『ゼロ』(ダイヤモンド社出版)の中でも人は没頭することで成長できると書かれています。

楽しいことをしているときは1時間が5分くらいに感じます。その逆も然りです。子供達が勉強がつまらないと感じるのは、その勉強に情熱を持てず没頭できていないからです。

農業的な教育は教える相手一人一人に合わせた教育を行います。個別のカリキュラムに基づいてサポートを得ながら自分で問題提起をし、解決策を探求する自主的かつ創造的な教育に変化させていくことがロビンソン氏の求める「教育革命」となります。

現代にはビジネス、マルチメディア、インターネットなど様々なリソースを持った人が至る所にいます。そういった最新の技術と教育を融合させて子供達の自主性を育み、十人十色のゴールを見つけるサポートをすることが私たち大人に課せられたミッションなのです。




ジミー大西の才能


さて、人の才能が発掘されたたとえ話として、私はジミー大西さんを思い浮かべました。


現在は画家兼お笑い芸人として作品制作とメディアへの出演の両方をこなす多忙な日々を送っています。
とある番組ではどんなフリに対してもギャグで返すジミー大西さんに対して「パブロフの犬の様な条件反射すごいな!」と絶賛されています。

また、ジミー大西さんの画家としての才能は今では非常に有名です。

大阪万博「太陽の塔」の制作者である岡本太郎から画家になるよう勧められた経験があり、お笑い芸人から画家に転向。現在ではジミー大西さんの書いた絵には数百万円の価値がつけられています。

みずほ銀行のキャッシュカードや通帳をデザインしたり、ボジョレー・ヌーボのラベルをデザインしたり、ブランドのGUCCI(グッチ)とコラボしたりと活躍の幅を広げています。

ジミー大西さんの才能を開花させた要因とは何だったのでしょうか。




ジミー大西から学ぶ、才能発掘と教育革命の方法



また、意外と知られていないのが優れた嗅覚の才能です。

お笑い番組の企画では複数のスリッパから本人を特定するというゲームで警察犬と勝負し見事勝利、アフリカの広大な平原から臭いでアフリカ象を探し当てるなど、とてつもない嗅覚の才能を披露しています。

これらのジミー大西さんの才能を発掘した大きな要因は、お笑い番組の企画です。

警察犬と嗅覚勝負させるなんて普通はしません。なぜなら私たちは人間より犬の方が嗅覚が優れているという「常識」を持っているからです。


お笑い番組の企画は一見無茶をしているように見えますが、常識に囚われず様々なチャレンジをさせているという点に着目すると、まさしく「農業的教育モデル」の形が見えます。

様々な企画(才能の芽が出る土壌)を用意し、芸人さん達は笑いを取るために必死になる(情熱を持って没頭する)という構造はまさに農業的教育モデルに当てはまり「教育革命」の理想の状態となっています。結果、お笑い番組の企画を通して才能を開花させた芸人さんは数多く存在します。


才能を開花させたいなら芸人になれということではなく、まずは様々なものにチャレンジをしてみて、没頭できるかどうかが大切だということです。チャレンジしないのは良い土壌に種を撒かないのと同じです。


もし芽が生えなかったら次の種、チャレンジを続けていけばよいのです。1つでも没頭できるものが見つかれば、それは才能の一つでありその人の財産として人生の大きな助けとなるでしょう。




まとめ



・教育革命を起こすためには「工業的教育モデル」から「農業的教育モデル」に変化させる必要がある


・才能が芽生える条件は「たくさんチャレンジができる環境」と「没頭」できること


・「農業的教育モデル」はお笑い番組でたとえることができる




ちなみに、ジミー大西さんは実は「天然ボケ」の語源とされています。


欽ちゃんこと萩本欽一さんに「このボケが意図的であればチャップリン以来の天才喜劇役者だ」と期待され、個室で2人きりで会話。その後欽ちゃんは「天然だったわ・・・」と、がっかりしてしまったというエピソードがあり、これが「天然ボケ」という言葉のルーツになったそうです。


私は知らなかったので「へぇー」と豆知識が1つ増えました。もし天然ボケと言われることがあったら、あなたもジミー大西さんの様な才能があるのだと思い出してみてください。(私はしばしば言われますので、何かしらの才能があるのでしょう。)



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。



ヒデヨシ


(参考:Wikipedia「ジミー大西」頁)



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2014年6月10日火曜日

電車の乗り換えで人生は変わる!チャンスをつかむ為のたとえ話

photo credit: StockMonkeys.com via photopin cc

こんにちは、ヒデヨシです。



私たちの誰しもが成功して、夢に向かって進みたいと思っています。しかし、世の中にはチャンスをつかみ夢を実現している人とチャンスを逃してしまう、もしくは気づかずに通りすぎてしまう人がいます。同じ人間なのに、両者で一体何が違うのでしょうか。


今回はチャンスをつかめる人とそうでない人の違いを電車の乗り換えにたとえて考えてみます。




チャンスを人より多くつかめる人は電車の乗り換えが早い!?



電車の乗り換えでたとえると、多くのチャンスをつかめる人とは


1本早い電車に乗り換えできる(しようとする)人


だと私は感じます。


電車を乗り換えるとき、少し急いでみたら1本早い電車にちょうど乗ることができてラッキー!という経験はあなたも一度はあるのではないでしょうか。


1本早く電車を乗り換えるために少し急ぐことがチャンスをつかめるかつかめないかの大きな差となります。そんなに大げさなことなのか?と感じるかもしれませんが、行動1つ、意識の持ち方1つ変わるだけで、電車のように通り過ぎてしまうチャンスをつかめるようになります。



1本早い電車に乗り換えるメリット




1.乗れれば目的地で時間を有効に使える

目的地で時間の余裕が生まれます。ミーティングの準備をしたり、本を読んだり、ネットで情報を収集したり、軽食を食べたり、電車1本早いだけでできることはたくさんあります。


2.乗れなくても次の電車までの時間を有効に使える

目の前でドアーが閉まってザンネンという気持ちもありますが、遅れているわけではないので目的地への到着時刻に変わりはありません。そして次の電車がくるまでの時間も貴重なスキマ時間として活用できます。次の乗り換えに有利な位置に移動したり、スマホでニュースを読むこともできます。


3.スキマ時間の軽い運動になる

意外と盲点だったのですが、乗り換えを少し急ぐと息が上がっている自分に気がつきます。普段デスクワークが多くて運動する機会がない人は、乗り換えのタイミングを利用して早歩きや小走りをしたり、階段を利用してみるだけでも健康的になれます。


乗り換え1本早いだけで限られた時間の中から小さな時間を生み出すことができ、生産的に活用することができます。





乗り換えが早いと人生のチャンスもつかめるようになる



何かを決断するときやちょっとした葛藤があるときでも「ダメもと」で行動できるとチャンスをつかめるようになります。1
本早く電車を乗り換えることはまさに「ダメもと」で行動できるかどうかを表した典型的な例です。


「次の乗り換えのタイミングは微妙だな…間に合わないかもしれないけど、もしかしたら間に合うかもしれない。」


この場合「急いでみる人」「次の電車でいい」と判断する人に分かれます。


乗り換えを1本早くするために急ぐということはすなわち、能動的にチャンスをつかみにいくということです。ただ待つだけではなく、自らチャンスに近づくことで自分の可能性を広げることができます。


行動しなければ、1本早い電車に間に合うことすらありません。間に合わないかもしれないけれど、急いでみることで間に合う可能性があるのなら急いでみる価値はあります。




あなたは自分の可能性を否定していませんか?



前述のように自分の可能性を否定せずに行動できる人がより多くのチャンスをつかみます。しかし残念なことに私たちは自分の可能性を狭める判断をしてしまいがちです。


「素敵な洋服だけど、自分には似合わないかも…」

「オーディションに応募してみたいけど、自分では無理かも…
「大勢の場で自分の意見を言いたいけど、変な目で見られてしまうかも…」

洋服を着てみることで、オーディションに応募してみることで、大勢の場で発言してみることで、自分の可能性を広げることができるのに、なぜか私たちは多くの場合遠慮してしまいます。


行動する前から悪い結果を自分で決めてしまうのはもったいないことです。
動かないための理由を考えるのではなく、まず行動してみて自分の可能性を広げた方が生産的ですし、後悔しない人生を送ることができます。


「できる」か「できないか」の選択肢に悩むということは、自分の可能性を疑っているということではないでしょうか。


行動しないことには何も始まりません。もしこの記事を読んでドキッとした方がいたら、今日から自分を信じる判断をしてチャンスをつかむ一歩を踏み出してみましょう。より多くのチャンスに能動的に向かっていくことで、チャンスをつかめる確率は高くなります。


その小さな意識付けとして、1本早い電車に乗り換えるように今日から心がけてみてはいかがでしょうか。



まとめ



・1本早く電車を乗り換えると時間を生み出せて生産的に活用できる


・能動的にチャンスに向かっていく人が多くのチャンスをつかむことができる


・自分の可能性を信じる判断を習慣づけていけば、チャンスをつかめる可能性が広がる



私の経験ですが、新卒入社1年目のタイミングで会社の社内公募制度に応募したところ、入社時から希望していた国際部門に異動することができました。


ダメもとでも思い切って行動することで、やる気を認めてもらうことができました。自分の可能性は行動すれば広がるということを身をもって感じることができた貴重な経験です。今行動しないと次のチャンスはいつになるかわかりませんから、今の自分の積極的な気持ちを大切にしたいですね。



以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。



ヒデヨシ



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2014年6月1日日曜日

【ワールドカップ】Twitterと動物のたとえ話からプレゼンのオープニングを学ぶ|TED|Ethan Zuckerman|スーパープレゼンテーション

photo credit: Knight Foundation via photopin cc

こんにちは、ヒデヨシです。


いよいよ2014年FIFAワールドカップが開催されますね!また眠れない夜が続くと思うと、、、胸が熱くなりますね!!

日本戦の日程は以下の通りです。
6/15(日)10:00〜 VS コートジボワール
6/20(金)07:00〜 VS ギリシャ
6/25(水)05:00〜 VS コロンビア

仕事がある人も応援してから仕事に行くことができますね!朝活も捗ります。


イギリスのデイリーメール誌では2014年FIFAワールドカップ参加各国を動物にたとえている面白い記事があります。ちなみに日本は「キリン」でたとえられています。「猛獣を追い返す力を持っているが一度倒れると起き上がれない」からだとか。こういった表現も絶妙に的を射ていて面白いですね。

さて、ワールドカップと動物つながりで「Cala a boca,Galvão(カラ・ボカ・ガルバオ)」というフレーズをあなたは知っているでしょうか?「ガルバオ」はある鳥の一種で、2010年のFIFAワールドカップの際にTwitterで2週間も流行した言葉です。

この鳥、ただの鳥ではなくTwitterユーザーなら知っている、ある「2つ」の意味を持っています。今回はギークであるEthan Zuckerman(イーサン・ザッカーマン)氏のTEDカンファレンス(スーパープレゼンテーション)より、本当のグローバル化を進める方法と1つで複数の意味を持たせた上手いたとえ話を学びましたので紹介します。




スピーカー:Ethan Zuckerman(イーサン・ザッカーマン)
タイトル :Listening to global voices「世界の声に耳を傾けて」







ガルバオとは


ザッカーマン氏によると、ガルバオはブラジルに生息する絶滅寸前のオウムの仲間です。リオのカーニバルは世界的に有名ですが、そのカーニバルのために毎年30万匹以上のガルバオが殺されています。


また、ガルバオの羽は幻覚を見せる成分を含んでおり、ガルバオを吸引する人が後を絶たずガルバオを乱用する事態に発展しています。そのような悲劇的な状況の中、ガルバオを救援活動が世界中に広がっています。


レディー・ガガもシングル曲としてを出すほどの注目度で、Twitterで「Cala a boca,Galv
ão」とつぶやくと救援活動に10セントが寄付されるという世界規模の保護活動キャンペーンも行われています。

さあ、この流れに乗ってワールドカップを機会にあなたもTwitterで「Cala a boca,Galvão」とつぶやき、美しい鳥を絶滅の危機から救いましょう!



もう一つのガルバオ



・・・とガルバオについて話してきましたが、ザッカーマン氏の種明かしによると「ガルバオ」なる鳥は存在しません。リオのカーニバルの為に殺されてもいなければ幻覚作用のある羽も持っていません。もちろん絶滅を防ぐ保護活動もされていません。


Cala a bocaとはポルトガル語で「Shut up!(黙れ!)」という意味です。そしてGalvaoとはテレビのサッカー実況アナウンサーのことです。つまり、Cala a boca,Galv
ãoとは「黙れ!ガルバオ!」という罵倒の言葉だったのです。

サッカー実況者のガルバオさんは実況中に陳腐な言葉を連発して、どんな面白い試合もつまらなくしてしまうとのことです。そこでブラジル人サポーターが「Cala a boca,Galv
ão」
とTwitter上でつぶやくように呼びかけたところ大流行し、2週間もTwitterの注目ワードとなりました。



世界は広いのに私たちは狭い場所にいる


ザッカーマン氏は「Cala a boca,Galvão」のたとえ話から2つのことを学べると言います。

①インターネット上で多くの人の協力を得ることは簡単
②インターネットは世界中に繋がっているのに私たちは小さなコミュニティでしか繋がっていない

世界中にTwitterユーザーは大勢います。2013年10月時点の世界のTwitterユーザーランキングは以下の通りです。


1.アメリカ  (24.3%)
2.日本    (9.3%)
3.インドネシア(6.5%)
4.イギリス  (5.6%)
5.ブラジル  (4.3%)

(Regional distribution of monthly active Twitter users in October 2013, by statista)


さすがのアメリカが堂々の1位、日本人のユーザー数は世界2位です。ブラジルも5位に食い込んでいます。Twitterの全ユーザーの内の半分がたった5カ国で占められているにもかかわらず、私たちは普段Twitterをする際にアメリカ、インドネシア、イギリス、ブラジル人の比率の多さに気づいていません。

インターネットという世界中の様々な人と繋がる環境がありながら、私たちは「知り合い」や「似たもの同士」としかつながりを持っていません。facebookでもGoogle+でもTwitterでも視野が狭くなり内輪的なコミュニティになりがちです。

SNSと同様に視野が狭くなっているものはたくさんあります。

たとえば、アメリカの夜のニュースでは1970年代はニュースの35〜40%が国際ニュースだったのですが、2000年代では12〜15%まで下がっています。また、世界中の人が書いているWikipediaでさえも作成している国に偏りができてしまい、結局ユーザーが多い国や地域の内容が充実してしまいます。

私たちが海外の情報を調べる時は国内インターネットサイトを通して情報収集をしますが、それが既に「色眼鏡」をかけて世界を見ることになっているのです。世界が繋がってグローバル化が進んでいたと思っていたら、実はまだ国内から出ることができていなかったようです。


広い世界を広い視野で見るためには


私たちが視野を広げるためには今までとは異なる考え方や価値観に触れることが重要だとザッカーマン氏は言います。

ジェームス・W・ヤング著「アイデアのつくり方」で書かれているように、新しいアイデアは既存のアイデアの組み合わせに過ぎません。今ある別の価値観に触れることで自分の知識と組み合わさり、新しい発見をすることができます。

今はSNSの記事を読んだら関連する記事が表示されますが、私たちは自分の興味のない情報を集めようとはなかなかしません。従って、全く知らない分野の上質な情報をおすすめしてくれる人が今後必要になります。

たくさんの音楽の中からダンスホールのお客さんがノレる音楽を提供するDJの様に、その道のプロが異なる価値観の人でも興味を持てるように情報を吟味して提供し、新しい価値観に触れる機会を増やしてくれる「橋渡し役」が必要となります。

新しい価値観に触れることが本当のグローバル化なのです。

私たちは意識をしなければ同じサイトや情報ばかりを集めてしまいます。これからは全く別のコミュニティを覗いてみて、新しい価値観にどんどん触れて本当のグローバル化を進めていきましょう。



3つの意味をもったたとえ話



ザッカーマン氏はプレゼンのオープニングとして「Cala a boca,Galvão」のたとえ話を利用し、その後のプレゼンの展開を非常にスムーズに進めることに成功しています。

非常に参考になるのは1つのたとえ話なのにプレゼンのテーマに一貫した3つの意味を持たせており、その後の話にスムーズにつなげていることです。どういうことかというと、

「Cala a boca,Galvão」
→絶滅しそうな鳥
→実はおしゃべりなサッカー実況者
→Twitter(ぺちゃくちゃしゃべるの意。アイコンも鳥)

このオープニングのあとTwitterの話につなげ、本当のグローバル化は進んでいないというインターネットの矛盾に話を展開していきます。

TEDカンファレンスでは、オープニングでたとえ話を用いている例は結構多いです。以前に紹介した記事「実は同じ!?恋愛・浮気・不倫の原理とビッグバン」では、David Christian氏が宇宙の誕生であるビッグバンをスクランブルエッグ(溶き卵)でたとえてオープニングからわかりやすく説明しています。

今回のブログの記事もオープニングにワールドカップの動物のたとえ話を用いて、鳥の話(Cala a boca,Galvão)につなげてみました。たとえ話が導入から話の流れを作る役割を果たしてくれています。

オープニングでたとえ話を使い聴き手のイメージ化を促すことに成功すれば、聴き手の興味も引くことができその後の話が理解しやすく印象深いプレゼンになります。

何かの補足としてたとえ話を用いるだけではなく、話の流れやインパクトづくりとしても積極的に活用してみましょう。


まとめ


・意識して別の価値観に触れることで本当のグローバル化が進む

・1つのたとえ話に複数の意味を持たせて話を展開すると聴き手がイメージをつかみやすい

・オープニングでたとえ話を活用して話の流れやインパクトをつくる


以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。


ヒデヨシ


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